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公式練習&公式会見を実施 小久保監督「良い時間を過ごしたい」

2016年11月9日

 野球日本代表「侍ジャパン」のトップチームが9日、強化試合(10日、11日・メキシコ代表、12日、13日・オランダ代表)を前にした公式練習を東京ドームで実施。練習後の公式会見には、小久保裕紀監督とともにメキシコ代表のエドガー・ゴンザレス監督、オランダ代表のヘンスリー・ミューレンス監督の3監督が出席し、それぞれ意気込みを語った。

 侍ジャパンはこの日、強化試合が行われる東京ドームで約2時間の練習を実施。ウォーミングアップ、キャッチボール、投内連係などを行った後、野手陣がフリー打撃で1球1球を確かめるようにスイングし、快音を響かせた。
 明日10日の初戦に先発する武田翔太(福岡ソフトバンク)は、「初戦を任されてうれしい気持ちがありますし、しっかりと抑えたい。いい試合ができればと思います」と意気込みを語り、WBC用のボールとマウンドには「(WBC球は)感触も良かったですし、心 配することはないと思います、マウンドも固くなったので、そこを気に掛けながらやりたい」と準備を進めた。

 打順に関しては「今夜考えます」と話した小久保裕紀監督。注目の4番打者の有力候補となる筒香嘉智(横浜DeNA)は「周りにすごい選手がいるので、繋ぐバッティングができればと思います。(打順は)監督に言われたところで頑張るだけです。勝ちにこだわっていきたい」。4試合の中で三塁守備も試される予定の山田哲人(東京ヤクルト)は「しっかり準備してきた。バッティングでも守備でも走塁面でも、走攻守すべてで活躍できるように頑張りたい」と意気込みを語った。

 来年のWBCを前にした年内最後の強化試合。小久保監督は、「本番を見据えた、負けられない試合運びになる」と拳を握りながら、「世界一奪還というしっかりとした目標を持って進んで行きたい。そのために、明日からの4試合で良い時間を過ごしたい」と背筋を伸ばした。
 対するメキシコは、右腕のホセ・オイエルビデスが先発予定。選手として日本でのプレー経験のあるエドガー監督は、「日本はいつもスピードに優れ、守備が秀でていて、投手力も申し分のない、完成されたチーム。スモールベースボールもパワーゲームも、どちらの野球もできる」と賛辞を贈りながらも、「目標は勝利すること」とキッパリ。元チームメイトである坂本勇人(読売)に関して、「チームメイトというよりも良き友人。何とか工夫してアウトを取りたい」と笑みを交えながら“坂本封じ”を宣言した。

 また、12日から2試合戦うオランダ代表はこの日、日本のBFJ選抜と練習試合を行い、7対5で勝利。チームを率いるミューレンス監督も日本でのプレー経験があり、「ロースターを見て日本が本当に素晴らしいチームだと理解している。私たちにとって幸運なのは、前田(健太)、田中(将大)、イチローがいないこと」と報道陣の笑いを誘う場面も。日本戦に向けて「WBCを前にした最後の試合になるのは我々も同じ。全力で勝ちに行きたい」と気合を入れた。

 いよいよ明日から東京ドームでの強化試合4連戦がスタート。初戦は19時試合開始を予定している。

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