8月13日、「第12回 BFA U12アジア選手権」(8月15日まで中国・杭州市)のスーパーラウンドが始まり、侍ジャパンU-12代表は同じく3連勝中のチャイニーズ・タイペイと対戦。大会2連覇中の相手に対し、6対5の逆転サヨナラ勝ちで決勝進出を決めた。

この日から始まったスーパーラウンドは、オープニングラウンド同グループから勝ち上がったチームとの対戦成績は持ち越す。そのため、侍ジャパンは前日の中国戦の白星による1勝0敗からスタート。また、侍ジャパンの試合前に中国が韓国を下し、韓国が2敗となったため「この試合に勝てば決勝進出」という状況で試合は始まった。
中盤までは劣勢を強いられた。1回裏に中村太陽(鳴尾東ビクターズ)の内野安打と盗塁から作ったチャンスで相手失策が生まれて幸先良く先制。だが直後の2回表に、先発の石井裕翔(都賀の台レッドウィングス)がソロ本塁打を打たれ、すぐさま同点に。さらに4回には徳永或飛(松尾クラブ)が1点、5回には古垣佑規(紀見少年スポーツクラブ)が3点を失い、1対5とリードを広げられた。
それでもここから侍ジャパンが粘る。死球の後に、大野湊助(柏ホエールズ)がチームとして4本目の内野安打で出塁。すると、中村が「前の守備のエラーが失点に繋がったので絶対に打つという気持ちでした」と、この日のチーム初となるクリーンヒットをレフト前に運んで1点を返した。高橋琥尚(丸亀城南軟式野球スポーツ少年団)も食らいついてショートゴロを転がして、その間に大野が生還。2点差に詰め寄った。

さらに流れを引き寄せたのは最終6回からマウンドに上がった4番手の堤三蔵(東海ライダース)だ。力強いストレートを次々と投げ込み三者連続三振。最後の攻撃に勢いを与えた。
その裏、勝蓮太朗(世田谷成城ジュニアーズ)の内野安打と盗塁、代打・山田亮碩(金閣リトルタイガース)の四球で2死ながらチャンスを作ると、中村と堤の連打で同点。続く高橋の当たりはピッチャーゴロとなるが相手がファンブル。ベンチから選手たちが一斉に飛び出すほどの歓喜のサヨナラ勝ちで、3大会ぶり2回目の決勝進出を決めた。また、この大会の3位以上に与えられる台湾・台南市で行われる「ラグザスpresents WBSC U-12野球ワールドカップ2027」の出場権を獲得した。
試合後、桑田真澄監督が「野球って怖いなとも思いますし、感動もしますよね」と感慨深く振り返った。合宿から常に伝え続けてきた「1球・ワンプレーの重み」を理解した選手たちによる逆転劇に、「ミスが出ながらも気持ちを切り替えて1球1球諦めずにプレーしてくれた結果だと思います」と目尻を下げた。
次戦は、日本時間14日19時半からスーパーラウンド最終戦で韓国と対戦。侍ジャパンは既に決勝進出を決めてはいるが、桑田監督は「毎試合ベストを尽くしていきます。このメンバーで試合ができるのも残り2試合。みんなで団結して1試合1試合諦めずに戦っていきたいです」と、一球入魂や一戦必勝の気持ちは変わらず戦い、3大会ぶり2回目の優勝がかかる決勝戦に臨みたい。
監督・選手コメント
桑田真澄監督
「(堤の三者連続三振について)良い流れを持ってきてくれて、ガラリと雰囲気を変えてくれて、サヨナラ勝ちに繋りました。(高橋のサヨナラ打について)三振は何も起きないぞという話をしてきた中で、なんとか前に打球を出そうという気持ちが強い選手ですね。(今後も)1球の重み、ワンプレーの怖さに野球は尽きると思うので、そのためにどんな準備をするのかと逆算して考えていくこと。それが勝利に繋がるんじゃないかと思います」
堤三蔵(東海ライダース)
「(6回表に三者連続三振)とにかく長打を出さずに低めを意識するよう言われたので、低めに強いボールを投げようという意識でした。(6回裏に同点打)桑田監督から外のボールが多いから踏み込んで打つよう言われていたので練習から意識していました」
中村太陽(鳴尾東ビクターズ)
「ここぞの場面で調子を上げられたのがメッチャ嬉しいです。(5回のタイムリーは)自分のエラーで失点したので絶対に取り返す気持ちでした。(最終回は)相手ピッチャーが苦戦していたので、初球に絶対に甘い球が来ると思って積極的に振りにいきました。エラーは準備が万全ではなく焦ってしまった結果なので、明日はしっかり準備をしていきたいです」
第12回 BFA U12アジア選手権
大会期間
2026年8月9日~8月15日
オープニングラウンド(グループA)
8月9日(日)10:30 日本 (延期) フィリピン
8月10日(月)14:30 日本 11 - 1 フィリピン
8月11日(火)13:30 パキスタン 0 - 31 日本
8月12日(水)19:30 日本 7 - 3 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月13日(木)19:30 日本 6 - 5 チャイニーズ・タイペイ
8月14日(金)19:30 日本 - 韓国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
3位決定戦・決勝
8月15日(土)16:30 3位決定戦
8月15日(土)19:30 決勝
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
開催地
中国(杭州市)
出場する国と地域
グループA
日本、フィリピン、中国、パキスタン
グループB
チャイニーズ・タイペイ、韓国、香港、タイ
























