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試合レポート

4本塁打の猛攻で逆転勝利しいざアジア競技大会へ

2026年9月18日

 9月18日、「第20回 アジア競技大会」(9月21日から27日まで愛知県岡崎市、豊橋市)に出場する侍ジャパン社会人代表の直前合宿4日目が、神奈川県横浜市の東芝総合グラウンドで行われた。

 午前中の練習を終え、12時半からは東芝との練習試合に臨んだ。
 前日の試合後、川口朋保監督が選手たちに伝えたのは「初回からガッといこう」ということ。その言葉を胸に、この日は試合前から互いに声を掛け合い、集中力を高めて試合に入った。
 すると初回、2死から3番・向山基生(NTT東日本)が四球で出塁。続く4番・逢澤崚介(トヨタ自動車)が右中間へ2ランを放ち、幸先よく先制する。
 しかし、その裏に先発の長野健大(JFE西日本)がタイムリーを浴びて1点を返されると、2回には2本塁打を含む4失点。2対5と逆転を許した。

 それでも、侍ジャパンベンチの活気は失われなかった。
 3回、先頭の福井章吾(トヨタ自動車)が右中間へソロ本塁打を放ち、反撃の口火を切る。添田真海(日本通運)が死球で出塁すると、向山が「いい反応で、いい形のものが出ました」と振り返る、打った瞬間にそれと分かるレフト越えの2ランで同点。さらに水谷祥平(JR東海)がレフトへの二塁打で続き、矢野幸耶(三菱重工East)にもライトへの2ランが飛び出した。一挙5得点の猛攻で、7対5と一気に試合をひっくり返した。
 福井は「どんな展開になっても決めた目標に向かってやれていたと思います」と振り返り、劣勢でもぶれることなく、選手たちはやるべきことに目を向け続けた。

 4回には谷脇弘起(日本生命)が連打を浴び、併殺打の間に1点を失って7対6。それでも5、6回には併殺を奪うなど、選手同士で声を掛け合い、連携を図りながら守り抜き、1点のリードを保った。

 次の1点が欲しい打線は8回、先頭の柴崎聖人(王子)が四球を選ぶと、すかさず盗塁を決めて二塁へ。ここで3回に本塁打を放っている矢野がタイムリー二塁打を放ち、8対6とリードを広げた。
 さらに9回、先頭の丸山壮史(ENEOS)が安打で出塁。進塁打で二塁へ進むと、和田佳大(トヨタ自動車)の打球が相手の失策を誘い、9点目を奪った。その裏にソロ本塁打を浴びたものの、9対7で勝利。目標の10得点にはあと一歩届かなかったが、序盤にリードを許した展開から打線が盛り返し、守備でも粘りを見せた。

 試合後には、この日もタイブレークを想定した練習を実施。無死一、二塁から相手バッテリーのミスと犠牲フライで2点を奪う。その裏には辻本勇樹(NTT西日本)が相手のバントを併殺に仕留め、最後は渕上佳輝(トヨタ自動車)がセンターフライに打ち取って2対0。大会を見据えた実戦形式の中で、攻守に成果を残した。

 川口監督は「昨日に比べて今日は集中していました。今日のような展開もあり得る中で、大会前に良いシミュレーションができたと思います」と評価。3本塁打が飛び出した打線についても「本塁打は結果なので、それよりも打席の中で自分のやりたいことができている選手が増えていることが良かったです」と内容に目を向けた。

 4日間の直前合宿を終えた侍ジャパン社会人代表は、19日に愛知へ向けて出発。実戦で得た収穫を携え、21日から始まる「第20回 アジア競技大会」で頂点を目指す。

監督・選手コメント

川口朋保監督

「攻撃だけでなく、守備でも声を出してポジショニングや、相手をどうやって抑えていくのかなどを、選手同士でしっかりと意思統一できていると感じました。初めのオープニングラウンドの3つ、特に初戦の中国戦は、前回のアジア競技大会のセカンドステージで残念ながら敗れている相手なのでそこにはしっかりと戦っていきたいです」

矢野幸耶(三菱重工East)

「自分の得意なインコースに合わせていたので、ホームランにつながりました。キャプテンの逢澤を中心にアジア競技大会前最後の練習試合だったので、さまざまな声が飛び交い、ベンチの雰囲気も一段と良く、楽しい野球ができました。本大会でもそういったベンチの雰囲気を率先して声を出して作っていきたいと思います。アジア競技大会では、社会人野球を盛り上げたいという気持ちが強い中で、日本で開催されるので、みんなでコミュニケーションをとりながら金メダルへのストーリーを描いていきたいです」

福井章吾(トヨタ自動車)

「点を取った後に取られていたので、もう一度流れをもってきたいという気持ちで打席に入りました。スポーツビジョントレーニングで取り組んできたことが結果につながったことも良かったです。この2試合で初めて組む投手の球種や使い方を知ることができたのは収穫でした。アジア競技大会は日本開催でみんなの気持ちも高まっています。勝つことはもちろん、社会人野球の魅力を伝えるという部分も大切にして、優勝したいです」

第20回 アジア競技大会

大会概要出場選手

大会期間

2026年9月21日~9月27日

オープニングラウンド(グループA)
9月21日(月)18:30 日本 - 中国
9月22日(火)18:30 パレスチナ - 日本
9月23日(水)12:00 フィリピン - 日本

スーパーラウンド
9月25日~9月26日

決勝・3位決定戦
9月27日

開催地

日本(岡崎市・豊橋市)

出場する国と地域

グループA
日本、中国、フィリピン、パレスチナ
グループB
チャイニーズ・タイペイ、韓国、香港、タイ

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