9月16日、「第20回 アジア競技大会」(9月21日から27日まで愛知県岡崎市、豊橋市)に出場する侍ジャパン社会人代表の直前合宿2日目が、神奈川県横浜市の三菱重工金沢総合グラウンドで行われた。
午前中は侍ジャパン野球健康診断(※)が行われ、午後からは雨の影響もあり、室内練習場を中心に調整した。
※肩や肘などの故障に悩む選手が多数いる現状を踏まえ、NPB エンタープライズがアマチュア野球の代表組織である一般財団法人全日本野球協会(BFJ)に協賛し、日本代表の各世代の合宿などで実施されている。

各自ウォーミングアップを終えると、野手陣はティー打撃、フリー打撃、速球への対応を意識したメニューなどに取り組んだ。翌日から実戦を控える中、前日よりもスイングする回数を増やすなど、選手たちは徐々に練習の強度を高めていった。
投手陣は、加藤三範(ENEOS)、谷脇弘起(日本生命)、長野健大(JFE西日本)、秋山翔(三菱自動車岡崎)、松田航瑠(日本製鉄室蘭シャークス)、渕上佳輝(トヨタ自動車)、近藤壱来(JR四国)、嘉陽宗一郎(トヨタ自動車)の8投手がブルペン入り。投球を受ける捕手3人も、互いに感じたことを伝え合いながら綿密に意見を交換し、それぞれの投手と向き合った。
川口朋保監督は、選手たちの様子について「代表になったという嬉しさが滲み出ています。モチベーションを高く、コンディションを保っていて、すごく充実した日々を送っていると思います」と話す。雨天にもかかわらず、投打ともに力強い動きを見せた選手たちに「ワクワクしてきました」と表情を緩めた。
また、前日に続いてスポーツビジョントレーニングも実施。この日は実際のトレーニングに加え、スポーツビジョントレーナーから見た目の状態と各選手自身の感覚が一致しているかを確認するなど、前日から一段階強度を上げたメニューに挑戦した。
印象的だったのは、初めて触れる内容にも貪欲に向き合い、一つでも多くのことを吸収しようとする選手たちの姿だ。トレーナーも一人ひとりの学ぼうとする意識の高さに驚きを口にした。大会まで残された時間が限られる中でも、新たな知識を吸収し、自身のプレーにつなげようとする姿が随所に見られた。

直前合宿3日目は、同じく神奈川県横浜市の三菱重工金沢総合グラウンドで練習を行い、12時半から三菱重工 Eastとの練習試合を行う予定となっている。再集結から2日。互いに言葉を交わし、新しいことにも積極的に挑みながら、チームは着実に前へ。アジアの頂点を見据え、ここからさらに実戦感覚を研ぎ澄ませていく。
選手コメント
和田佳大(トヨタ自動車)
「(バッティングピッチャーやトス上げなど積極的にしていることに関して)誰がどの場面で出場するかわからないですが、誰かがしないといけない役割なので、やってと頼むより自分が率先して引き受けた方がチームの雰囲気を含めてうまくまわるかなと思ってしています。(アジア競技大会に向けては)守りを期待されていると思っているので、しっかり与えられたところで役割を果たせるように、怪我をせずにコンディショニングを意識して準備していきたいです」
丸山壮史(ENEOS)
「強化合宿を経て、さらに関係性の質が高まって心から話すことができています。このチームは、尖りながらもその尖った部分だけ大きな円を作っていくような、個性を大事にしながらまとまっていくチームワークがあります。アジア競技大会に向けてさらにいいチームができていくと思います。残りの合宿期間で、他の選手のいいところを吸収してチャレンジしながらも、選んでいただいた自分の良さもチームに還元して優勝につなげられるようにしていきたいです」
谷脇弘起(日本生命)
「雨で室内練習でしたが、自分がやりたいことができて試合に向けて良い準備ができました。(追加招集だが)先輩方からたくさん話しかけてくださって、また、自分からも話しかけやすい雰囲気を作ってくださっているのでとても練習しやすいです。実戦では、自分の投げられる球をしっかりと投げて結果を残していきたいです」






















