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試合レポート

樋口新と辻本勇樹のバッテリーを中心に韓国打線を完封 社会人野球の強みも発揮

2026年9月25日

 9月25日、「第20回 アジア競技大会」の野球競技(9月21日から27日まで愛知県岡崎市、豊橋市)のスーパーラウンド初戦が行われ、侍ジャパン社会人代表は豊橋市民球場で韓国と対戦。若手を中心にプロ選手で構成された強敵に5対0で勝利した。

 両国の応援団が声援を送り、オープニングラウンドとは一変した緊張感に包まれた豊橋市民球場。侍ジャパンは、中国戦でも組んだ樋口新(王子)と辻本勇樹(NTT西日本)のバッテリーで大一番に臨んだ。

 韓国の先発は、KBOで過去3度の2桁勝利を挙げ、今年3月のWBCにも出場した右腕ソ・ヒョンジュン。実績のある相手だったが、侍ジャパンは先制に成功した。

 3回、先頭の辻本のセンター前安打や四球で1死一、二塁のチャンスを作ると、向山基生(NTT東日本)がレフト線へタイムリー二塁打を放って先制。1打席目は「社会人野球ではなかなかいないようなスピード」に苦戦したが、「あまり考えすぎず、決め球を絞るなど割り切って打席に入りました」と修正した。
 さらに逢澤崚介(トヨタ自動車)のショートゴロの間に2点目。続く水谷祥平(JR東海)は内野安打で一塁へ全力で駆け抜け、相手の送球が乱れる間に3点目を奪った。
 凡打でも全力で走る。川口ジャパンが始動時から大切にしてきた姿勢が大一番でも得点につながった。

 マウンドでも引かなかった。樋口は韓国打線に対し、ストライクゾーンで勝負。「辻本さんを信じて、ミットめがけて投げることを大事にしました」と、女房役とともに強力打線へ向かっていった。

 5回1死一塁では、センター前へ抜けようかという打球に二塁手・添田真海(日本通運)が横っ跳び。素早く二塁へ送球して併殺を完成させ、守備からも樋口を支えた。

 6回には先頭の熊田任洋(トヨタ自動車)がセンター前安打で出塁すると、大きなリードで相手投手を揺さぶり、和田佳大(トヨタ自動車)が四球を選ぶ。2死一、二塁から矢野幸耶(三菱重工East)、添田の連続タイムリーで2点を加え、5対0とリードを広げた。

 8回は嘉陽宗一郎(トヨタ自動車)、9回は渕上佳輝(トヨタ自動車)がそれぞれ無失点。最後までマスクをかぶった辻本とともに、韓国打線に二塁を踏ませることなく完封した。

 派手なプレーだけではない。全力疾走も、次の塁を狙う走塁も、一つのアウトを取り切る守備も。社会人野球で磨いてきた一つひとつを武器に真っ向から挑み、掴んだ勝利だった。
 次戦は、26日の18時半からスーパーラウンド最終戦となるチャイニーズ・タイペイ戦が岡崎中央総合公園野球場で行われる。無傷の5連勝での決勝進出、そして32年ぶりの金メダルへ。挑戦は、まだ続いていく。

選手コメント

向山基生(NTT東日本)

「相手投手は日本の社会人ではなかなかいないようなスピードで、伸びのあるボールを投げてきました。速い投手は得意なので、そこを国際大会でも生かせたと思います。次戦も持ち味を発揮してチームに貢献したいです」

樋口新(王子)

「辻本さんとはイニング間にもたくさん話ができましたし、構え方一つをとってもすごく投げやすく、安心して投げることができました。韓国の打者は振る力があると聞いていましたが、チームとしてもゾーン内で勝負することが一番大切だと共有していました。そこを意識しながら、辻本さんを信じてミットを目がけて腕を振ることができたと思います」

辻本勇樹(NTT西日本)

「球場が少し狭く、風もあったので、走者がいる場面では特にホームランを打たれないことを意識していました。樋口ともそこはしっかり話をしながら、ピンチでもそうでない場面でも変わらず、同じテンポで勝負できたのが良かったと思います。樋口はゾーン内でどんどん勝負できる投手なので、その強みを生かしながら、打者に負けないような配球を意識していました」

嘉陽宗一郎(トヨタ自動車)

「スーパーラウンド初戦という大事な試合でしたが、樋口が韓国の強打者にひるむことなく、自分の投球をしてくれたので、その流れに乗って投げることができました。韓国には強打者が多いですが、日本の投手陣もそれぞれが自分の持ち味をしっかり出せれば十分に通用すると思っています。その中で、まずスーパーラウンド初戦を取れたことは非常に大きいと思います。自国開催のアジア競技大会で投げられることに感謝して明日、明後日とプレーしたいです」

渕上佳輝(トヨタ自動車)

「9回のマウンドだったので、まずは3人でしっかり抑えることを考えてマウンドに上がりました。点差もありましたが、最後まで気を緩めることなく、自分のボールを投げ切ることを意識して実践できたと思います」

第20回 アジア競技大会

大会概要  出場選手

大会期間

2026年9月21日~9月27日

オープニングラウンド(グループA)
9月21日(月)18:30 中国 3 - 11 日本
9月22日(火)18:30 日本 15 - 0 パレスチナ
9月23日(水)12:00 日本 7 - 0 フィリピン

スーパーラウンド
9月25日(金)18:30 日本 5 - 0 韓国
9月26日(土)18:30 日本 - チャイニーズ・タイペイ

決勝・3位決定戦
9月27日

開催地

日本(岡崎市・豊橋市)

出場する国と地域

グループA
日本、中国、フィリピン、パレスチナ
グループB
チャイニーズ・タイペイ、韓国、香港、タイ

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