9月22日、「第20回 アジア競技大会」の野球競技(9月21日から27日まで愛知県岡崎市、豊橋市)のオープニングラウンド グループA第2戦が行われ、侍ジャパン社会人代表は、岡崎中央総合公園野球場でパレスチナと対戦。15対0の5回コールド勝ちで開幕2連勝を飾った。

前日の中国戦を11対3で制して迎えた第2戦。川口朋保監督が「初戦よりも少し緊張感が取れて、自然体の中で入れました」と振り返ったように、初回から打線がつながった。
向山基生(NTT東日本)、水谷祥平(JR東海)のタイムリー、熊田任洋(トヨタ自動車)の犠牲フライなど、打者一巡の攻撃で5点を先制。2回にも熊田と福井章吾(トヨタ自動車)にタイムリーが飛び出すなどで再び打者一巡し、6点を加えた。
3回には2死一、三塁から愛知出身の山田健太(日本生命)がレフトへ3ラン本塁打。スタンドから「頑張れ日本!」「打て!」と声援を送っていた子どもたちから、大きな歓声が上がった。地元での一発に「昔から応援してくださっている方々にも、頑張っている姿を見せられました」と山田。前日に語っていた楽しむこと、今できることに集中することも変わらず意識し、「プレーを通して、野球の楽しさを少しでも伝えられたら」と笑顔を見せた。
投手陣もテンポ良くアウトを重ねた。先発の近藤壱来(JR四国)は福井とのバッテリーで3回を無安打無失点に抑えると、松田航瑠(日本製鉄室蘭シャークス)、谷脇弘起(日本生命)も続き、最後までゾーン内で積極的に勝負。3投手によるパーフェクトリレーで計9三振を奪った。福井も近藤、松田を好リードしながら、打っては2本の二塁打を放つなど攻守で勝利に貢献した。
最後は「早い段階で決められたらと思っていました」と5回の打席に入った和田佳大(トヨタ自動車)。藤澤涼介(東京ガス)のセンター前安打、水谷の四球などで作った好機でライト前へタイムリーを放ち、大会規定の5回15点差以上がついたためコールドゲームが成立した。

この日は、プレーの一つひとつを楽しむ空気がスタンドにも広がっていた。4回にパレスチナが併殺を完成させると、会場からは好プレーを称える大きな拍手。日本への声援だけでなく、相手の好守にも惜しみない拍手が送られた。
主将の逢澤崚介(トヨタ自動車)は「多くのお客さんにワクワクしてもらえる野球をすることを、選手たちでテーマとして掲げていました」と明かす。外野席まで多くの観客が詰めかけ、子どもたちの声も選手たちに届いた。「将来『こうなりたい』と憧れてもらえるような存在になるという意味でも、今日はいいゲームができたと思います」と手応えを口にした。
連勝を果たした侍ジャパン社会人代表。同じグループの中国がフィリピンに勝利したため、侍ジャパンのスーパーラウンド進出はまだ確定しておらず、1勝1敗の中国、フィリピンも可能性を残している。
オープニングラウンド最終戦は、23日の12時から豊橋市民球場でフィリピンと対戦。32年ぶりの金メダルに向けて、3連勝でスーパーラウンド進出を決めたい。
選手コメント
和田佳大(トヨタ自動車)
「今大会初スタメンでしたが、そこはあまり気にせず、いつも通り自分の役割を果たそうと試合に入りました。早い段階で1本出たことで気持ちも楽になりましたし、最後にも1本出たことは良かったです。ただ、結果を気にしすぎることなく、与えられた場所でやるべきことをやることが大事だと思っています。まずは明日の目の前の一戦をしっかり頑張っていきたいです」
山田健太(日本生命)
「ホームランの打席は、しっかり自分のスイングをすることを意識して入りました。高めの狙い球を捉えることができました。地元でこうして結果を残せたことは素直にうれしいです。たくさんの声援も聞こえていましたし、その中で自分らしくプレーできたと思います。これからも一打席、一打席、自分のできることに集中していきたいです」
福井章吾(トヨタ自動車)
「1本目の二塁打は思い切って打ちにいきました。2本目は狙い球を絞り、そこにきた球を自分のスイングで捉えられたと思います。近藤さんとは強化合宿や直前合宿含めて初めて組みましたが、使いたい球などを事前にしっかりと話すことができました。国際大会はどこで出番があるか分からないので、与えられた場所で投手とコミュニケーションを取り、最高の結果を出せるよう準備していきたいです」
第20回 アジア競技大会
大会期間
2026年9月21日~9月27日
オープニングラウンド(グループA)
9月21日(月)18:30 中国 3 - 11 日本
9月22日(火)18:30 日本 15 - 0 パレスチナ
9月23日(水)12:00 日本 - フィリピン
スーパーラウンド
9月25日~9月26日
決勝・3位決定戦
9月27日
開催地
日本(岡崎市・豊橋市)
出場する国と地域
グループA
日本、中国、フィリピン、パレスチナ
グループB
チャイニーズ・タイペイ、韓国、香港、タイ






















