12月12日(月)・中国・広東省で開催中の「第9回 BFA U-12アジア選手権」4日目。予選グループBでフィリピン、韓国、パキスタンに3連勝し1位通過した侍ジャパンU-12代表は、日本時間15時から熊猫少年野球場で予選グループA・2位の開催国・中国と準決勝を戦った。
否応なく緊張感が高まるノックアウトステージ。侍ジャパンU-12代表先発マウンドに立ったのは予選グループB開幕戦と同じく宇地原丈智(世名城ジャイアンツ)である。宇地原は1回表、丁寧に低めを突くピッチングで簡単に2アウトを取るが、3番のMA Jun Yiには高めに浮いたボールをライトの頭の上に運ばれ二死二塁。初回からピンチを背負う。
しかし侍ジャパンU-12代表の守備は冷静沈着だった。次打者の際、二塁走者のリードが大きいと見るや捕手の福原聖矢はすかさず二塁に矢のような送球を送りタッチアウト。世名城ジャイアンツのチームメイトを救う福原のビッグプレーで、彼らは窮地を一気に攻撃の勢いへと変える。
転じて1回裏、侍ジャパンU-12代表は1番の小西柚生(錦ヤンキース)がバントヒットで出塁すると二塁盗塁と相手暴投で三塁へ進み無死三塁のチャンス。ここで2番の星子天真(弓削キング)がライト横に落とす三塁打でまず1点。さらに二死三塁から5番の疋田悠真(東16丁目フリッパーズ)が三塁横を痛烈に破るタイムリーヒットで2点目。大事な先制点を最高の形で奪った。
侍ジャパンU-12代表の勢いはその後も止まらず。3回裏には先頭打者の星子の三塁打からはじまり、福原、星川心(北原イーグルス)、疋田の4連打と内間究(真喜良サンウェーブ野球部)のショートゴロで計4点を追加。4回裏には内野安打で出塁した小西がホームスチールを決め7点目。5回裏にも2点を追加し中国の2投手から計11安打で9得点と打線が爆発した。
そして、宇地原は3併殺を完成させた堅い守備にも助けられ、中国打線を2安打に封じ今大会初の6イニング完封勝利。総力戦となる決勝に向け、他の投手陣に負担をかけることなくバトンを渡している。
かくして大会初制覇へ王手をかけた侍ジャパンU-12代表。次の試合は12月13日(火)15:00(日本時間)から熊猫少年野球場で開催される決勝戦。対戦相手は前回大会覇者のチャイニーズ・タイペイを準決勝で破った韓国との再戦となる。予選グループBでは5回コールド11対1で快勝している相手だが油断は禁物だ。
選手コメント
宇地原 丈智投手(先発・2安打完封)
「今日もストライクをどんどん取って、打たせてとるピッチングができました。明日、絶対勝ってみんなで優勝したいです。」
小西 柚生選手(1番で3出塁、3盗塁)
「2番が(星子)天真なので、僕が塁に出て盗塁して得点圏に行けばしっかり返してくれると思ってプレーしました。ノーアウトからランナーが出るとチームに勢いが出ると思うので、1番バッターの役目ができました。」
疋田 悠真選手(2本のタイムリー2塁打を含む3安打)
「初球からどんどんいきたいと思っていました。自分のスイングができ、チャンスで打てて良かったです。また明日もチャンスで打てるよう頑張りたいです。」
第9回 BFA U12アジア選手権
大会期間
2016年12月9日(金)~12月13日(火)
グループB
12月9日(金)11:40 日本 15 - 0 フィリピン
12月10日(土)11:00 日本 11 - 1 韓国
12月11日(日)11:00 パキスタン 1 - 8 日本
セミファイナル
12月12日(月)15:00 日本 9 - 0 中国
ファイナル
12月13日(火)15:00 日本 4 - 1 韓国
※開始時刻は日本時間(中国・広東省:時差-1時間)
開催地
中国(広東省)
参加国
グループA
チャイニーズ・タイペイ、インドネシア、香港、中国
グループB
日本、パキスタン、フィリピン、韓国