「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」（以下、WBC）の1次ラウンド初戦・キューバ戦を翌日に控えた3月6日、侍ジャパンが東京ドームで約1時間半の公式練習を実施。練習後の公式会見では小久保裕紀監督が「明日、勝ちに行きます！」
「いつも通り、飄々と投げてもらいたい」
するべきことはすべてやった。本番前最後の強化試合を勝利で終えた侍ジャパンが6日、大阪から東京へ移動した後、午後2時半から決戦の舞台となる東京ドームで公式練習を実施した。練習直後の公式会見に出席した小久保監督は、笑みを浮かべながらも決意の表情で“先行逃げ切り”を宣言した。
「そこまでのドキドキの緊張感はない。リラックスして練習できた。気持ちの高ぶりはもちろんありますが、明日にならないと震えは来ないかなと思います。強化試合を経てピッチャー陣はかなり手応えがある。状態の良い投手が多いので、権藤コーチとも相談しながら、球数制限のある中でどう繋いで行くか。しっかりと逃げ切りたいと思います」
先発マウンドには昨季のパ・リーグ最優秀防御率投手の石川歩（千葉ロッテ）が上がる予定。1日のCPBL選抜チャイニーズ・タイペイ戦（福岡 ヤフオク!ドーム）で3回1失点6奪三振と調子を上げている28歳右腕に対し、小久保監督は「掴みどころのない選手。あの飄々さが明日も出てほしい。そういうピッチングスタイルも踏まえて開幕の先発にした。いつも通り、飄々と投げてもらいたい」と期待を込めた。
打順に関しては、「ある程度は頭の中にありますけど、もう一晩しっかり考えて決めたい」とした小久保監督だが、4番打者に関しては「どんなことがあっても4番・筒香。不動です」と改めて明言。日本の前に行われたキューバ代表の会見では、チームを率いるマルティ監督が188センチの長身右腕・エンテンザの先発を明言したが、「おそらくピッチャーを8人、9人つぎ込んでくる作戦だと読んでいる」（小久保監督）。相手先発にこだわらないオーダーを組んで、打倒キューバに臨む。
「何番だろうとチームの勝ちに貢献する」
小久保監督の後には、菅野智之（読売）、青木宣親（アストロズ）、筒香嘉智（横浜DeNA）の3選手も公式会見に臨み、「最善の準備はしてきたつもりなので、しっかりやって来たことを信じて、チーム一丸となってやっていきたい」（菅野）、「いよいよだなという風に思っています。今まで準備してきたことを、そのままプレーに出したい。とにかく一戦必勝でやっていきたい」（青木）、「いい準備がこれまでできた。チームが勝つために、貢献できるようにしたい」（筒香）と、それぞれ意気込みを語った。
キューバ投手陣の印象については、青木、筒香ともに「速球派よりも軟投派の投手が多い印象がある」と語り、「今日もビデオでイメージを膨らませて、いろんな場合を想定してイメージトレーニングをしていきたい」と青木。改めて4番に指名された筒香は「チームが勝てればそれが一番。何番だろうとチームの勝ちに貢献できるようにやるだけです」と力を込めた。
試合開始は19時予定。場所は東京ドーム。「開幕戦の独特の緊張感もあるので厳しい戦いになると思うが、何とかいいスタートを切りたい。いいスタートを切れれば乗っていけるんじゃないかなと思う」と小久保監督。目標は世界一奪還、ただ一つ。45歳の指揮官は「まずは初戦、明日、勝ちに行きます」と宣言した。
2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™
大会日程
1次ラウンド
プールB
2017年3月7日(火)～11日(土)
2017年3月7日(火)19:00 日本 11-6 キューバ
2017年3月8日(水)19:00 オーストラリア 1-4 日本
2017年3月10日(金)19:00 日本 7-1 中国
2次ラウンド
プールE
2017年3月12日(日)19:00 オランダ 6-8 日本
2017年3月14日(火)19:00 日本 8-5 キューバ
2017年3月15日(水)19:00 日本 8-3 イスラエル
決勝ラウンド
準決勝
2017年3月21日(火)18:00（日本時間22日10:00）日本 1-2 アメリカ
決勝
2017年3月22日(水)18:00（日本時間23日10:00）プエルトリコ 0-8 アメリカ
会場
高尺スカイドーム
東京ドーム
マーリンズパーク
エスタディオ・チャロス
ペトコ・パーク
ドジャー・スタジアム
公式サイト
練習試合
3月18日13:05（日本時間19日5:05）シカゴ・カブス 6-4 日本
3月19日13:05（日本時間20日5:05）ロサンゼルス・ドジャース 3x-2 日本
