7月28日から台湾・台南市にて開催されている「第4回 WBSC U-12 ワールドカップ」6日目。オープニングラウンド・グループAを戦う侍ジャパンU-12代表は、南アフリカ共和国に23安打を放ち、4回コールド・31対0で勝利。3勝1敗とした午前中に続き、日本時間19時30分から台南市野球場で、ここまで4戦全勝のチャイニーズ・タイペイと対戦した。
トップチーム応援と同じく鳴り物を使ったチャイニーズ・タイペイU-12代表への声援が降り注ぐ中、この日の侍ジャパンU-12は攻守に粘り強さを見せる。打線は4回表まで無得点も3安打3四球に直前合宿でも常に取り組んでいた2犠打も決め、チャイニーズ・タイペイ投手陣へプレッシャーをかけ続けることに成功。また、先発の山田脩也(荒町タイガース)以下、4投手は3回裏に3番・HAN Shuo-Hengに一発を浴びるなど4点を失いながら、傷を最小限に留めた。
こういった不断の努力は、終盤に結果となって表れる。5回表、一死から2四球を選んだ侍ジャパンU-12は4回裏二死から4番手マウンドに上がっていた4番・山口滉起(大阪東リトル)が真ん中外よりのストレートを右中間に流し打つ3ラン。1点差に迫りムードを引き寄せると、最終回となる6回表、素晴らしい集中力を見せる。
2四球と安打で一死満塁とすると、3番・戸井零士(松原ボーイズ)が流し打ちでの右前打でまず同点。相手投手の暴投で勝ち越した一死二・三塁から前打席で3ランの山口の右前打で6点目。さらに併殺崩れで1点を加えてこの回4得点で計7得点。一気に試合をひっくり返した。
最終回は山口が1点を失うも、120キロ近いストレートを主体にした気迫の投球で後続を断ち7対5。侍ジャパンU-12が全勝のチャイニーズ・タイペイU-12代表に土を着け、オープニングラウンド3位以上が権利を得るスーパーラウンド進出を決めた。
なお、侍ジャパンU-12のスーパーラウンドは8月3日(木)からの3日間、オープニングラウンド・グループB上位の3か国と対戦。侍ジャパンU-12が1勝1敗としたオープニングラウンド・グループA上位2か国(チャイニーズ・タイペイ、メキシコ)との対戦成績を含めた5試合での上位成績2か国に入れば、大会初優勝をかけた決勝戦へ駒を進めることになる。
第4回 WBSC U-12 ワールドカップ
大会期間
2017年7月28日〜8月6日
オープニングラウンド
7月28日(金)11:00 チェコ 0 - 13 日本
7月29日(土)15:00 日本 5 - 6 メキシコ
7月30日(日)19:30 チャイニーズ・タイペイ 中止 日本
7月31日(月)15:00 日本 中止 南アフリカ
8月2日(水)11:00 日本 31 - 0 南アフリカ
8月2日(水)19:30 チャイニーズ・タイペイ 5 - 7 日本
8月3日(木)10:00 日本 15 - 0ブラジル
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月3日(木)15:00 日本 10 - 0 ニカラグア
8月4日(金)11:30 日本 3 - 6 アメリカ
8月5日(土)15:00 日本 6 - 5 韓国
3位決定戦
8月6日(日)15:00 日本 0 - 1 メキシコ
開催地
台湾 台南市
参加国
グループA
日本、チャイニーズ・タイペイ、メキシコ、チェコ、ブラジル、南アフリカ
グループB
アメリカ、韓国、オーストラリア、パナマ、ニカラグア、ドイツ