11月24日、U-15アジアチャレンジマッチ2017が愛媛県の松山坊っちゃんスタジアムで開幕した。侍ジャパンU-15代表は、松山市選抜と初戦を戦い、11対1の7回コールド勝ちで大勝発進となった。
投げても4回1安打9奪三振
大事な初戦の先発を任されたのは、中学硬式野球日本一を争うジャイアンツカップで優勝投手となった諸隈惟大投手(佐倉リトルシニア)。初回に四球と盗塁、暴投で1点の先制を許すが、自らのバットで何倍にもして取り返した。
1回裏すぐに侍ジャパンU-15代表は相手の四球、失策、暴投で同点に追いつく。すると2回には、先頭の柳野友哉内野手(神戸中央リトルシニア)が「何としてでも塁に出たいと思っていました」と、左中間を破る二塁打で出塁。1死後、諸隈がレフト前にしぶとく落とす安打を放つと、柳野が上手く捕手のタッチをかいくぐって生還し勝ち越しに成功した。
さらに諸隈は3回にセンター前へ2点タイムリーを放つと、5回には右中間を破る三塁打を放ち、またも3点タイムリーに。「(所属)チームでも無いです」と笑う6打点目を挙げた。
諸隈は投球でも2回以降は「持ち味であるテンポの良さを生かして打たせて取ろうと思いました」と力を上手く抜いて落ち着きを取り戻した。そして、スライダーとカーブでカウントを整えると、武器であるキレの良い120km/h台中盤のストレートで次々と三振を奪い、4回1安打9奪三振で松山市選抜打線に追加点を与えなかった。
6回には、途中出場の山村崇嘉内野手(武蔵府中リトルシニア)のフェンス直撃の二塁打を放ち、その後三進すると代打・二村颯馬捕手(岐阜東ボーイズ)の犠牲フライでダメ押しの11点目を挙げた。
諸隈の後を受けた投手陣も髙田隼之介投手(フレッシュ串木野ドリームズ)、藤田修投手(佐倉リトルシニア)、和田育也投手(南国ヤングマリナーズ)が1イニングずつを無失点に抑え、侍ジャパンU-15代表が11対1の7回コールド勝ちで好発進となった。 25日は10時からオーストラリアと対戦する。
監督・選手コメント
清水隆行監督
「初戦の緊張もある中で選手たちが力を発揮してくれました。諸隈が投打においてよく頑張ってくれました。今日出た課題はこれからミーティングで話して、明日はより良い状態で臨みたいです」
諸隈惟大投手(佐倉リトルシニア)
「初回はすごく緊張して、球が荒れてしまったのですが、2回以降は持ち味のテンポ良い投球を心がけました。9三振はその結果です。打撃は前日から調子が良かったので、力を発揮できました。明日はベンチでチームを盛り上げて、明後日に登板機会があれば、1人の走者も出さない投球で優勝に貢献したいです」
柳野友哉内野手(神戸中央リトルシニア)
「前の回に、ベンチから見て相手投手のタイミングは取れていました。スライディングは普段から所属チームで練習していることができました。(残り2戦も)精一杯のプレーをして、チームが勝てるように貢献していきたいです」