11月25日、U-15アジアチャレンジマッチ2017の2日目が愛媛県の松山坊っちゃんスタジアムで行われた。侍ジャパンU-15代表は、オーストラリアと対戦し、16対1の5回コールド勝ちで連勝を飾った。
16点奪い大勝!内野陣の好判断も光る
前日の松山市選抜戦では、少し硬い試合の入りとなったが、この日が初回から侍ジャパンU-15代表が猛攻を仕掛けた。
1死から中井大我捕手(浦和リトルシニア)がレフト前安打で出塁すると、続く度会隆輝内野手(佐倉リトルシニア)がライト線を破る二塁打でチャンスを拡大。すると、柳野友哉内野手(神戸中央リトルシニア)の内野ゴロ、山村崇嘉投手(武蔵府中リトルシニア)のタイムリー、相手失策で3点の先制に成功する。
先発右腕・山村は、オーストラリアの先頭打者を不運な安打で出塁させるが、その後の打者を三者連続三振に抑えて、見事な立ち上がりを見せる。続く2回には、中井のタイムリーで2点を追加。その裏には2失策で1点を返されるが、その後のピンチを内野陣の好判断による連係プレーが見事に決まり、最小失点に抑える。また山村も130km/h台中盤のストレートに、スライダーやチェンジアップといった変化球を丁寧に織り交ぜて、オーストラリア打線に反撃をさせなかった。
この好テンポに打線も応え、度会が3回・4回にそれぞれ2点タイムリーを放つなど、着実に得点を積み重ねた。5回には仲三河優太外野手(小山ボーイズ)の2点タイムリーなどで4点を追加し、最後は朝井優太投手(小山ボーイズ)が三者連続三振を奪って試合を締めた。
これで2試合連続のコールド勝ちとなった侍ジャパンU-15代表は、26日の最終戦(10時開始予定)で優勝をかけて強打を誇るチャイニーズ・タイペイと対戦する。
監督・選手コメント
清水隆行監督
「昨日1試合やって選手も感覚を掴んだようで良い立ち上がりでした。山村は味方のミスも絡んだ中で辛抱強く投げましたし、フィールディングも良かったですね。昨日今日出た課題を修正して、明日も良い状態で試合に臨みたいです」
山村崇嘉投手(武蔵府中リトルシニア)
「先発は一昨日に伝えられましたが緊張はありませんでした。今日は要所をしっかりと抑えることができました。変化球を低めに投げることを意識しました。明日は打者として、打点を挙げて優勝に貢献したいです」
度会隆輝内野手(佐倉リトルシニア)
「海外の投手が相手ということで、ストレートを待って変化球にも対応できるようにしていました。(優れたバットコントロールは)家で毎日300球から400球ほどやっているティー打撃のおかげです。体を開かずバットを内から出して、軸で回すことを意識しています。能力の高さはもちろん明るい選手ばかりなので楽しく野球ができています」