6月14日、「第12回 BFA U15アジア選手権」(8月17日から23日まで台湾・台南市)に出場する侍ジャパンU-15代表の最終トライアウト2回目が埼玉県のNITTSU浦和ボールパークで行われ、代表18選手の選考会議も行われた。







8日に行われた1回目のトライアウトと同じく、動画選考の「侍ジャパンU-15日本代表 全日本合同トライアウト~デジタルチャレンジ~」を通過した選手たちが、井端弘和監督らの前でアピール合戦を繰り広げた。
この日もまずは首脳陣と選手および保護者の面談、選出時用の顔写真撮影、一塁駆け抜けの測定が行われた。その後は午後に雨予報が出ていたこともあり、シートノック、ブルペンでの投球、実戦形式のシート打撃が前倒しで行い、昼食後にフリー打撃と侍ジャパン野球健康診断(※)を実施した。各選手とも緊張はありながらもハツラツとした躍動を見せた。
※選手の肩や肘などの故障に悩む選手が多数いる現状を踏まえ、NPBエンタープライズがアマチュア野球の代表組織である一般財団法人全日本野球協会(BFJ)に協賛し、日本代表の各世代の合宿などで実施されている。







2回のトライアウトを終え、井端監督は「昨年よりも力が非常に均衡していて悩ましいです」と、選考会議を前に正直な思いを吐露。「チームとして上手く回るようにしないといけないですし、怪我人が出た想定もしないといけません」と、代表18選手の選考にあたっては個々の能力だけでなくポジションのバランスなど様々な面を考慮するとした。
また、1・2回目のトライアウトともに井端監督が指揮した際(2022年、23年)のU-12代表選手が参加し「野球だけでなく人間的にも成長してくれているなと思いました。こうしたことが見られるのも、この世代の監督をやる楽しみの1つですね」と笑顔を見せた。
8月に行われる3日間の直前合宿では「チームの決まりごとを徹底させたいですね。この3日間でうるさく言って、現地に行ったらのびのびやってもらえればいいかなと思います」とテーマを明かした。
昨年、コロンビアのバランキージャで行われた「第6回 WBSC U-15 ワールドカップ」で初優勝に導いた井端監督は、今年は2大会ぶりのアジア制覇を精鋭18選手とともに目指す。