6月7日、「第10回 WBSC女子野球ワールドカップ・グループステージB」(台湾・台南市で8月23日から27日)に向けた侍ジャパン女子代表選考合宿の3日目が東京都の国士舘大多摩キャンパスで行われた。
2日目に続いて紅白戦が行われ、この日は9イニング制で9人の投手が登板し、代表入りに向けて最後のアピール合戦が行われた。

まず目立ったのは小原美南(サンブレイズ)。前日も2回1安打無失点に抑えていたが、この日は3回を投げて1安打無失点。「昨日はインコースを攻めることができ、今日はストレートで押して変化球も使いながら打ち取ることができました」と笑顔を見せた。2022年に代表候補選手にまで選ばれたが、その後は選出されず。「まだできる、諦めるのは早いと思って」と現役を続行。「野球を続けるかも迷ったのですが、またこうして呼んでいただいて、続けてきて良かったです」と感慨深く語る右腕が、悔いのないアピールを果たした。
また、同じくこの日の先発で前日に2回1安打無失点に抑えていた永田聖佳(エイジェック)は、3回3安打無失点。「自分の持ち味であるテンポ良く緩急ある投球ができました」と振り返るとともに「経験のある選手からのアドバイスもいただくことができました」と充実の時間となったようだ。

両投手の降板後は、前日同様に打者陣の好調が目立ち、長打も多く出た。その中でも中島梨紗監督は本番を見据え、「打って打っては難しいので、確実にということを大事にしたいです」と前日に語っていたように、この日もサインを出し、その中で選手たちはバントや盗塁、進塁打なども遂行していった。
2安打1盗塁に加え、進塁打も打った吉井温愛(エイジェック)は、守備の反省をしながらも、打撃については「日頃の取り組みも行うことができました」と話した。目指すは2018年第8回大会以来のワールドカップ出場と、そこでの活躍とあって「臨機応変に対応できる力はチームでもしっかり意識していきたいです」と気を引き締めた。

中島監督は3日間の選考合宿を振り返って「新しい女子野球の日本代表を作っていくという中で、この選手なら任せたいなと思える選手がたくさんいましたし、ここに来た42人が皆そうなってほしいです」と成果と期待を語った。一方で今回の選考結果(後日発表)にかかわらず、「もっともっと上を突き詰めてほしいですし、ベテランの姿勢を若い選手は見習ってほしいなと思いました」と、さらなる高みを目指すことを求めた。
ベテラン選手の姿勢については「各チームでも主将をしていたりするので、1から10まで言わなくても分かってくれていたのは大きかったです」と感謝した。
新戦力の台頭と引き継ぐべき文化の継承。この両輪でワールドカップ8連覇を目指すべく、まずは充実の選考合宿を終えた。
監督・選手コメント
中島梨紗監督
「前回大会で引退した選手たちの力は凄かったので、すぐに埋められますとは言えないですが、言えるような準備を7月8月としていきたいです。選考後は投手には役割を伝え、野手には2ポジションをできるようにと伝えていきます。(声がよく出ていたが)声を出すのは当たり前。必要な声かけやベンチ内の会話の質をもっと良いものにしていけたらと思います」
英菜々子(埼玉西武ライオンズ・レディース)
「(前回大会で正捕手として優勝に貢献)先輩方が多く引退して緊張もありましたが、積極的に声を出すことで緊張が解けて充実した時間になりました。こうした環境を作ってくださった先輩たちと一緒にプレーさせていただいていた身として、同じかそれ以上の環境を作ることが大事だと思っています。もっともっと個人個人でやれることがあると思うので、引っ張っていけるようにしていきたいです」


























