5月14日、野球日本代表侍ジャパントップチームの稲葉篤紀監督が、同月11日からオフィシャルスポンサーとなったヤフー株式会社を訪問し、同社の宮澤常務と対談した。 宮澤常務との対談では、新たにヤフーからスポンサードを受けることについて「心強いし、有難い存在」と歓迎し、「勝って恩返しをしたい」との思いも口にした。
対談終了後の囲み取材では、国際大会に関する質問が寄せられ、この11月に開催される日米野球の指揮を執ることについて「前回のWBCでも課題となった『動くボール』への対応という面で、非常にいい経験になると思う。しっかり選手に経験してもらって2020年の東京五輪に向かってほしい」と目的意識を持って戦う姿勢を示した。
日米野球前となる10月に、ニカラグアで開催されるU-23ワールドカップの指揮を執ることについては「若手選手を見る機会と私が監督経験を積む機会をいただけたことに感謝している。勝つことを第一目標としているが、いろいろなことを試したい。」と抱負を述べた。
また、それぞれの大会に臨むにあたって公式戦を5月下旬から6月上旬にかけて視察することも明かし「(選手の)現在の状態や、悪い時になったらどういう風になっていくのか、という点を視察したい。個人名は言えないが、若い選手で今後面白いだろうなという選手は投手も含めて出てきている」と視察のポイントも語った。
「時間があるようで、ないなと感じている」と2年後へ向けた実感を語った稲葉監督。国際大会での指揮や公式戦の視察などに加え、東京五輪に出場する可能性の高い国の情報収集も始める意向を示し、東京五輪の金メダル獲得に向け具体的に動き始めた。