7月3日(日本時間4日)、「第42回 日米大学野球選手権大会」が米国・ノースカロライナ州のBB&Tボールパークで開幕した。2年連続の米国開催となった今大会の初戦は、侍ジャパン大学代表が1対0で勝利。投手戦を制し、2大会ぶり19度目の優勝へ向け白星スタートを切った。
初戦の先発を任されたのは、2大会連続の出場となった森下暢仁(明治大)。初回から140キロ台後半のストレートに変化球を織り交ぜ、打たせて取る投球でテンポ良く凡打の山を築く。一方打線は初回、2回と先頭打者がヒットで出塁するも、アメリカ大学代表の先発パリッシュを打ち崩すことができず、無得点に終わる。
好投を続ける森下を援護したい打線は4回、一死1塁から頓宮裕真(亜細亜大)が逆方向へ上手くはじき返し1、3塁のチャンスを作る。その後、三振とバッテリーエラーで二死2、3塁となり、岩城駿也(九州産業大)が三遊間へ打球を放つが、ショートを守るストットが好捕しジャンピングスロー。先制のチャンスをものにできずスコアボードにはゼロが並んだ。
しかし6回、デッドボールと辰己涼介(立命館大)のヒットで得点圏にランナーを進めると、再び巡ってきたチャンスに伊藤裕季也(立正大)がセンターへヒットを放ち、待望の先制点が入る。
このままリードを守りたい侍ジャパン大学代表は、6回を津森宥紀(東北福祉大)、7回を伊藤大海(苫小牧駒澤大)がそれぞれヒットを許すも無得点に抑える投球。8回からマウンドにあがった小郷賢人(東海大)は1、3塁のピンチを背負うも踏ん張り無失点で切り抜けた。
最終回は甲斐野央(東洋大)が150キロを超える直球を中心に3者凡退に抑え、完封リレーを築き1点を守り抜いた。先発の森下が5回を1安打無失点に抑え勝利投手。9安打を放ち1得点の打線に課題は残るものの、生田勉監督も合宿時から「ハイレベル」と評価する投手陣が踏ん張り、2007年の第36回大会以来の米国開催での優勝へ向けまずは1勝を手にした。
次戦は日本時間5日(木)7時5分より、ノースカロライナ州ダラム・ブルズ・アスレチック・パークで第2戦が開催される。