7月14日、侍ジャパンU-15代表が第4回WBSC U-15ワールドカップ(8月10日開幕/パナマ)に向けて始動。東洋大グラウンド(埼玉県川越市)で午後から汗を流した。
強化合宿初日となったこの日は、全国3カ所でのセレクションから選出された代表20選手が初めて顔を合わす場ということで、練習前の13時からは結団式とミーティングが行われた。
結団式では全日本野球協会の山中正竹会長が「誇りと自信を持って、日本の代表として堂々とプレーしてください」という激励や、スポーツマンシップならびに他者への尊重の大切さを説いた。また、各選手の自己紹介も行われ、まだどこか硬さがありながらも、多くの選手が世界大会に向けた高揚感あふれる抱負を口にした。
そして、グラウンドでひとたび練習が始まれば、硬さは取れて、各選手が中学生とは思えないレベルの高い動きを攻守で見せた。
清水隆行監督は今回の合宿でチーム作りはもとより「課題を明確にすること」に重きを置いている。ワールドカップまでに国内で集まれる機会は、この強化合宿3日間と直前合宿(8月4・5日)の計5日間のみ。そのため直前合宿までの約3週間をより明確な目的を持って、少しでも大きな成長を促したいと考えている。
また昨年のU-15 アジアチャレンジマッチでも指揮を執った経験から「どうしても打つこと、投げることに意識が偏りがち」という中学生世代の特徴を語る。だからこそ「ノックでの守備のミス1つでも防げるところから防ぎ、走塁1つでも点を取れる」といったように「もうひとつ上の意識」も選手に持ってもらいたいと考えているようだ。
短い期間ではあるが、その内容の濃さや吸収次第では急激な成長を遂げる期待もあるからこそ、そうしたことを求めていくという。
選手コメント
主将・池田陵真捕手(忠岡ボーイズ)
「レベルの高い選手たちなので、みんなで意識高く取り組んでいきたいです。全員で盛り上がって楽しくやっていきたいです。(練習では外野も守っていたが)侍ジャパンの一員として日本のためにここに来ているので、どこでも任されたところを全力で引き受けます」