9月3日に宮崎で開幕する「第12回 BFA U18 アジア野球選手権大会」に出場する、野球日本代表「侍ジャパン」U-18代表の出場18選手が8月21日に発表された。全国に約16万人いる高校球児から選ばれた「精鋭」たちである。ポジション別に戦力分析をしていくが、最終回はポテンシャルの高い外野手3人を紹介していく。
大阪桐蔭・藤原恭大は報徳学園・小園海斗とともに2年連続での代表入り。昨年9月のU-18ワールドカップ(カナダ)で銅メダルを獲得後、18年へ向けたリベンジを語っていただけに、経験を存分に発揮してほしいところだ。チームでは四番を打ち、史上初、2度目の春夏連覇を遂げた今夏の甲子園では3本塁打をマーク。左中間、右翼、中堅と三方向に打ち分けるバットコントロールと、スイングの力強さは目を見張るものがある。50㍍5.8秒の脚力を最大限に生かした中堅守備は強肩でもある。走塁面では単打でも外野手の動きを瞬時に察知し、積極果敢に二塁を狙っていく姿勢を見逃してはならない。
浦和学院・蛭間拓哉と創成館・峯圭汰は自チームで主将を務めるリーダーシップの持ち主。
蛭間の打撃は目を見張るものがあり、木製バットでもヘッドを利かせたスイングで快打を披露しそうだ。また、性格が明るく、ムードメーカーとしての役割にも期待される。浦和学院で3年間、スキのない野球を実践してきだけに、チームがプラスとなる積極的な発言も求められるところである。
峯は昨年11月の明治神宮大会準優勝。センバツ8強、そして今夏の甲子園にも出場し、この1年間で多くの場数を踏んできた。一番打者として出塁率が高く、追い込まれてからの粘り強い打撃は、チーム全体に好影響を与えるはず。自己犠牲で動けるタイプであり、地味ながらも攻撃の糸口をつかむ、キーマンとなるかもしれない。
今大会は18人という限られたメンバーではあるが、各々が与えられた役割に徹していけば、ものすごい力となる。2大会連続6度目の優勝へ、永田裕治監督の下で約16万人の球児から精鋭たちが、一体となって戦っていく。
第12回 BFA U18アジア選手権
大会期間
2018年9月3日~9月10日
グループA
9月3日(月)18:00 日本 26 - 0 香港
9月4日(火)18:00 スリランカ 0 - 15 日本
9月5日(水)18:00 日本 1 - 3 韓国
スーパーラウンド
9月7日(金)18:00 チャイニーズ・タイペイ 3 - 1 日本
9月8日(土)18:00 日本 (中止) 中国
3位決定戦
9月10日(月)13:00 日本 14 - 1 中国
開催地
日本(宮崎)
出場する国と地域
グループA
日本、香港、韓国、スリランカ
グループB
中国、チャイニーズ・タイペイ、パキスタン、インドネシア