8月15日、第10回 BFA U15アジア選手権(8月19~25日/中国・広東省深圳市)に出場する侍ジャパンU-15代表の直前合宿の2日目が千葉県成田市のナスパ・スタジアムで行われた。
前日は全体ミーティングや一般財団法人全日本野球協会による行動規範の説明や野球健康診断が行われ、この日からグラウンドで練習や試合が行われた。
実戦は朝9時すぎから千葉県選抜と練習試合3試合計19イニングを行い2勝1分けだった。投手陣は3試合通じて1失点。守備も複数回の好守を見せた遊撃手の山下恭吾(久留米ベースボールクラブGO AHEAD)や、本塁へ好送球した左翼手の浅野翔吾(高松市立屋島中)ら安定した様子が感じ取られ、本大会に向けて順調な仕上がりを窺わせた。
打撃陣は3試合で4得点、タイムリーが出ず課題が残った。アジア選手権では軟式球よりも硬式球に近いKENKO WORLD BALL(通称Kボール)を使用。バットも国内で使用する金属バットは大会で使用できないため、国際大会規格である低反発の金属バットや、速球に対応しやすいやや短めの木製バットを併用しながら、選手たちは感触を確かめている。直前合宿は「打てない時にいかに打開するか」もテーマの1つとなっているため、今後のミーティングや翌日の試合でも重きが置かれることになりそうだ。
練習後には株式会社明治による栄養セミナーも行われた。鈴木誠也(広島東洋カープ)、大谷翔平(エンゼルス)らの事例や具体的な食事や栄養摂取の仕方、重要性などが説かれ、選手たちは興味深く耳を傾け、講義後の夕食でも講師に質問をする場面が見受けられた。
直前合宿3日目となる16日は、拓大紅陵高校軟式野球部と千葉県富里市の富里中央公園野球場で午前中から2試合を行う予定となっている。
監督・選手コメント
松下幸政監督
「投手陣が1失点で抑えたのは良かったです。失点が計算しやすくなっています。(攻撃は)走者をいかに進めるか。小技を絡めながら泥くさく1点を取れるようにしていきたいです」
山下恭吾(久留米ベースボールクラブGO AHEAD)
「(好守や好投が続く)自分のやるべきことがしっかりとできています。打撃もこれから上げていきます。バットやボールの違いは気にしていません。守りからリズムを作って攻撃に生かせるようにしていきたいです」
浅野翔吾(高松市立屋島中)
「(好返球は)自分でもビックリしました(笑)高めに浮かぬようにと投げていました。中学校では捕手ですが練習試合ではセンターを守ったりもしているので慣れてきました。打つ方が今はまだまだなので、アジア制覇に貢献できるように頑張りたいです」
第10回 BFA U15アジア選手権
大会期間
2019年8月19日~8月25日
オープニングラウンド
8月19日(月)17:00 日本 3 - 0 フィリピン
8月20日(火)19:30 日本 1 - 0 チャイニーズ・タイペイ
8月21日(水)11:00 香港 0 - 16 日本
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月23日(金)19:30 日本 1 - 0 韓国
8月24日(土)11:00 日本 10 - 0 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
3位決定戦
2019年8月25日 11:00 韓国 7 - 2 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
決勝
2019年8月25日 19:00 日本 - チャイニーズ・タイペイ (雨天中止)
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
開催地
中国 広東省深圳市
出場国
グループA
中国、韓国、インドネシア、パキスタン
グループB
チャイニーズ・タイペイ、香港、日本、フィリピン