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チームレポート

拓大紅陵高と練習試合を行い連続完封勝ち 機動力も冴え、国内合宿打ち上げ

2019年8月16日

 8月16日、第10回 BFA U15アジア選手権(8月19〜25日/中国・広東省深圳市)に出場する侍ジャパンU-15代表の直前合宿の3日目が千葉県富里市の富里中央公園野球場で行われた。

 日本国内での最後の実戦となる相手は今夏の全国高等学校軟式野球選手権南関東大会準優勝の拓大紅陵高校軟式野球部。公益財団法人日本高等学校野球連盟、千葉県高等学校野球連盟の協力により実現した試合で、近藤義男団長は「中高で試合ができるのはすごいこと。国内の同世代では格上のチームが無いのでありがたいことです」と感謝した。

 第1試合は両チームの投手の好投で無安打が続いたが、最終7回に試合が動いた。1死から金子永(立教新座中)が四球を選ぶと、代走に大森駿太朗(松戸市立常盤平中)が送られる。大森はすかさず俊足を生かして二塁盗塁に成功。このチャンスに4番・上加世田頼希(門真ビックドリームス)がレフト前にチーム初安打を放つと、大森が三塁を回って生還し先制に成功した。さらに続く田栗慶太郎(佐世保市立日野中)が三塁打を放って2点目を追加しダメ押しをした。
 投手陣は川島新大(草加市立川柳中)、金田優太(川口市立芝西中)、近藤大誠(長岡市立宮内中)、田栗と4投手の継投で無安打無失点に抑え、2対0で競り勝った。

 第2試合は攻撃の中心と期待され左翼手での起用が続いていた浅野翔吾(高松市立屋島中)を自校での守備位置である捕手でテスト。バッテリーエラーもあったが、2番手・上加世田頼希(門真ビックドリームス)の4三振や3番手・坂本海斗(明豊中)の5者連続三振を好リードで導いた。
 また打線は田栗が内野安打で出塁すると、金田優太(川口市立芝西中)がバスターエンドラン。田栗が相手の隙を突いて三塁を狙うと、これが相手の失策を呼び先制に成功した。直前合宿のテーマの1つである「打てない時にいかに打開するか」を見事に実践した。さらに6回には浅野の二塁打、坂本のセーフティーバントでチャンスを作ると、金子の犠牲フライでダメ押し。
 投手陣は石井羚(伊豆市立修善寺中)、上加世田、坂本、松井悠真(菊池市立菊池南中)、翠田広紀(横浜市立舞岡中)と繋いで完封リレー。この試合も2対0で勝利し、国内最終試合を連続完封勝ちで締めた。

 チームは17日に大会が行われる中国・深圳市へ移動。18日の公式練習を経て19日の開幕戦(対フィリピン/16時〜)に臨む。

監督・選手コメント

松下幸政監督

「走塁面で“スタートを切る”という意識が上がってきました。アジア上位の投手を考えた時にはエンドランも必要になってくるので、それがきっかけで得点を奪うこともできて良かったです。拓大紅陵さんとやることで緊張感のある試合ができ、その中で様々なパターンを試すことができました。多くの方々のご協力で、やるべきことを全てやることができたので感謝しています」

坂本海斗(明豊中)

「昨日の試合で腕が振れていなかったので、今日は腕を振って投球し本来の投球ができました。武器はどんなピンチでも三振が取れること。今日のような投球をアジア選手権でもしたいです」

第10回 BFA U15アジア選手権

大会概要 出場選手

大会期間

2019年8月19日~8月25日

オープニングラウンド
8月19日(月)17:00 日本 3 - 0 フィリピン
8月20日(火)19:30 日本 1 - 0 チャイニーズ・タイペイ
8月21日(水)11:00 香港 0 - 16 日本
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)

スーパーラウンド

8月23日(金)19:30 日本 1 - 0 韓国
8月24日(土)11:00 日本 10 - 0 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)

3位決定戦
2019年8月25日 11:00 韓国 7 - 2 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)

決勝
2019年8月25日 19:00 日本 - チャイニーズ・タイペイ (雨天中止)
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)

開催地

中国 広東省深圳市

出場国

グループA
中国、韓国、インドネシア、パキスタン

グループB
チャイニーズ・タイペイ、香港、日本、フィリピン

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