8月30日から韓国・機張(キジャン)で開催される「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」に出場する野球日本代表「侍ジャパン」U-18代表の直前合宿2日目が23日、都内グラウンドで行われた。
この日は11時からオープン戦が行われる予定だったが、天候不良のため試合は中止となり、室内練習場で練習のみが行われた。選手たちは9時半過ぎからアップを開始。雨が降ったり止んだりの状況だったが、11時頃にはオープン戦中止が決定された。
「今日と明日の練習試合で投手陣全員のピッチングを見たかったのですが、雨ですからやむをえない」と永田裕治監督は残念がった。
選手たちは牽制練習、ティーバッティング、内野ノックなどでお昼過ぎまでの3時間弱、汗を流した。
佐々木朗希(大船渡)、西純矢(創志学園)、宮城大弥(興南)ら投手陣はブルペンでピッチングも行った。最速163キロ右腕・佐々木は、永田監督らが見守る中、捕手を座らせ速球、変化球を交えて23球を投げ込んだ。
「(力の加減は)昨日と同じで7~8割ぐらいでした。確認すべきことを確認したり、球種を試しながら投げました。打者相手にどういうピッチングができるか、練習試合で確かめていきたいです」と佐々木は実戦に向け意気込んだ。
練習途中には昨年、侍ジャパンU-18代表の一員として第12回 BFA U18アジア選手権を戦った中川卓也内野手らが、現ジャパンのメンバーに激励の言葉をかける場面もあった。キャプテンの坂下翔馬(智辯学園)は、「去年、キャプテンだった中川さんには、去年の経験や、どうすればチームがまとまるかを教えてもらいました」と話した。
明日24日は都内グラウンドでオープン戦が行われる予定となっている。
監督・選手コメント
永田裕治監督
「今日と明日の練習試合で投手陣全員のピッチングを見たかったのですが、雨ですからやむをえない。投手全員の様子を見て、それぞれの話を聞きながら投手起用を考えていきたいと思っています。まずみんなの実戦でのピッチングを見てみたい。奥川君に関しても、合流して話を聞いてから考えます」
坂下翔馬主将(智辯学園)
「今日が合宿2日目ですが、会話がすごく増えてきてチームの雰囲気もよくなってきました。でもまだちょっとみんな硬いところがあるので、コミュニケーションをしっかりとるようにして、全員で声を大事にしていきたいです。野手は木製バットへの対応が課題になるので、今日はまずしっかり強く振ることを意識しました」
水上桂(明石商)
「(投手陣のボールを受けてみて)佐々木のストレートもすごいですけど、宮城のスライダーもすごかったです。急に曲がる感じです。2年生の鵜沼魁斗(東海大相模)が面白くて、ムードメーカーみたいになっています」
第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ
大会期間
2019年8月30日~9月8日
オープニングラウンド
2019年8月30日(金)12:00 日本 4 - 2 スペイン
2019年8月31日(土)12:00 南アフリカ 0 - 19 日本
2019年9月1日(日)18:00 日本 16 - 7 アメリカ
2019年9月2日(月)18:00 チャイニーズ・タイペイ 3 - 1 日本
2019年9月3日(火)19:30 日本 5 - 1 パナマ
スーパーラウンド
2019年9月5日(木)18:00 日本 5 - 1 カナダ
2019年9月6日(金)18:00 韓国 5 - 4 日本
2019年9月7日(土)12:30 日本 1 - 4 オーストラリア
決勝・3位決定戦
2019年9月8日
開催地
韓国(機張郡)
出場する国と地域
グループA
韓国、オーストラリア、オランダ、カナダ、ニカラグア、中国
グループB
日本、アメリカ、チャイニーズ・タイペイ、パナマ、南アフリカ、スペイン