11月14日、「第2回 BFA 女子野球アジアカップ」(中国・広東省中山市)を戦う侍ジャパン女子代表・U-18マドンナジャパンは、スーパーラウンド第2戦でフィリピンと対戦。18対2の4回コールドで大勝し、決勝進出を決めた。
この日、日本は投手・亀田織音(札幌新陽高)、捕手・榎本彩乃(神戸弘陵学園高)のバッテリーでプレイボール。亀田は安定した立ち上がりを見せ、初回を三者凡退に抑える。
するとその裏、先頭の関桃子(作新学院高)がライト線へのツーベースで出塁すると、瀧石かの子(折尾愛真高)もレフト前ヒットでつなぐ。その後、一死2、3塁のチャンスで回ってきた4番・村田凪佐(京都外大西高)がライトへの2点タイムリースリーベースを放ち、早くも日本が先制。そこから、工藤里菜(神戸弘陵学園高)、宮里空(神村学園高)、生井美桜(作新学院高)、山中陽奈乃(福知山成美高)と5連打が飛び出すなどこの回に計9安打で一気に8得点、初回で大差を付けた。
しかしこの後は、2回に生井の犠牲フライ、3回に藤原和那子(福井工業大学附属福井高)のツーベース&エラー絡みとそれぞれ1点止まり。長野恵利子監督が「打ちたい気持ちから高めに手を出して、フライを上げてしまっていた。自分たちでリズムを狂わしてしまった」と言うとおり、一定の守備力を持つフィリピン相手に思うように点を重ねることができない展開となった。
投手陣は3回から登板した小野寺佳奈(クラーク記念国際高仙台キャンパス)が制球を乱して得点を許したが、「(コールドゲームが多く)登板機会が少なく調整の仕方が難しかったはず。これも経験」(長野監督)という中で、なんとか反撃を2点に留めた。
とはいえ圧倒的な強さの日本。4回表を時田怜奈(横浜隼人高)が無失点に抑えた後、その裏に一死から生井が四球を選ぶと、そこから打線がつながり8者連続で出塁する猛攻をみせる。最後は一死2、3塁から工藤の打球がライトの頭を越えて走者が還り、コールド成立で試合終了となった。
ここまで全勝で決勝へ進む日本。トライアウト、合宿、練習試合と準備を重ねて、いよいよ大会連覇まであと1勝という所まできた。「やれることを全力ですべて出しきって」(長野監督)という言葉を胸に、明日このチームで戦う最後の試合に臨む。
選手コメント
村田凪佐選手(京都外大西高)
ライトへの先制2点タイムリースリーベース
「昨日は力が入り過ぎて初回にサードフライを上げてしまったので、今日は強い打球で、長打ではなく野手の間を抜く打球を意識して打ちました。まだまだ本調子ではないですが、明日はもっと良い形にもっていけたらと思います」
工藤里菜選手(神戸弘陵学園高)
コールド勝ちを決めるライトオーバーを放つ
「昨日まで少しつまり気味だったので、タイミングの取り方を少し変えて、下半身で取ることを意識して打ちました。だんだん自分のバッティングをつかめてきたと思います」
第2回 BFA 女子野球アジアカップ
大会期間
2019年11月9日~11月15日
オープニングラウンド
11月9日(土)11:00 日本 16 - 0 インド
11月10日(日)14:00 パキスタン 0 - 38 日本
11月11日(月)20:00 日本 20 - 0 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
スーパーラウンド
11月13日(水)20:00 日本 16 - 1 チャイニーズ・タイペイ
11月14日(木)14:00 日本 18 - 2 フィリピン
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
決勝
11月15日(金)19:00 日本 2 - 1 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
開催地
中国・広東省中山市
出場国
グループA
日本、中国、インド、パキスタン
グループB
チャイニーズ・タイペイ、韓国、香港、フィリピン