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来年に向けた大学代表の選考合宿が開始 俊足自慢の選手らが猛アピール

2019年11月30日

 11月30日、第30回 ハーレムベースボールウィーク(オランダ/2020年6月開幕予定)に出場する侍ジャパン大学代表の候補選手選考合宿が愛媛県の松山・坊っちゃんスタジアムで始まった。

 3日間にわたって行われる合宿の初日となったこの日は、全早慶戦に出場している8選手を除いた42選手、この合宿から就任した大久保哲也監督(九州産業大監督)らスタッフ陣が集まり、6イニング制特別ルールによる紅白戦が行われた(早慶8選手は2日目から参加)。

 紅白戦は初回から代表入りを目指す選手たちのアグレッシブな姿勢が見えた。紅組先頭の赤尾光祐(東海大札幌キャンパス)がセンター前に放つと、次打者の際のワンバウンド投球を見逃さずに二塁に進む(記録は暴投)。続く矢澤宏太(日本体育大)のライト前安打で本塁を狙うが、これは右翼手の小川晃太朗(同志社大)の好送球で間一髪アウトとなった。
 その裏には白組が並木秀尊(獨協大)と小川の連打でチャンスを作ると、大石航輝(天理大)の犠飛で先制。さらに続く五十幡亮汰(中央大)が俊足を飛ばして、あっという間に三塁へ到達するタイムリーを放って追加点を挙げた。この速さには視察に訪れたスカウト陣も「こんなに速いのは見たことが無い」と驚きの声を挙げた。
 投手では、河村説人(星槎道都大)や森博人(日本体育大)といった本格派右腕が力強いストレートを投じ、左腕では山野太一(東北福祉大)鈴木昭汰(法政大)が安定した投球を見せた。
 こうした初代表を目指す選手たちがハツラツとプレーし、また今年の日米大学野球を戦った小川龍成(國學院大)と元山飛優(東北福祉大)も好守で存在感を示すなど多くの選手が持ち味を存分に発揮した。

 また試合後には、野手陣による50m走の測定が行われ、並木や五十幡ら俊足自慢の選手たちが好タイムを記録しアピールした。

 2日目となる12月1日は、松山・坊っちゃんスタジアムで9時から練習を開始し、午前と午後にそれぞれ7イニング制特別ルールの紅白戦を行う予定となっている。

監督・選手コメント

大久保哲也監督

「多くの選手が期待通りのプレーをしてくれました。野手に関しては海外投手の速い球や鋭い変化球への対応もそうですし、なかなか本塁打を打つのは難しいですから足も見ていきたいです。また、投手に関しては縦の変化球や緩急をつけられる投手という部分も重視していきます」

五十幡亮汰(中央大)

「(三塁打は)2ストライクと追い込まれていたので、なんとしてでも打ちたいという中で、前に倒れながらもスライダーに上手く対応できました。どんな状況でも足の速さを見せたいですし、攻守交代や声出しといったプレー以外の部分でもアピールしていきたいです」

鈴木昭汰(法政大)

「ストレートも質が良くて空振りが取れて良いアピールができました。(この合宿のテーマとして)持ち味である強気に押していく投球やゲームメイクできる総合力を見せたいと思っています。明日はしっかりサポートすることに加え、明後日はブルペンに入りたいので、しっかり準備もしておきます」

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