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U-15W杯初優勝に向け国内最終調整 栗山英樹監督が激励に訪れる

2022年8月23日

 8月23日、メキシコ・エルモシージョで開催される「第5回 WBSC U-15 ワールドカップ」(8月26日から9月4日)へ出場する侍ジャパンU-15代表の直前合宿最終日が埼玉県の日通浦和ボールパークで行われた。

栗山監督が激励

 この日も9時からアップを開始し、午前中は投内連係やシートノック、フリー打撃が行われた。2日目ということもあってか、各選手とも前日以上の体のキレで躍動した。

 昼食後の練習再開前には、侍ジャパントップチームの栗山英樹監督が激励に訪れた。栗山監督は選手たちに対し「侍ジャパンの同じユニホームを着る仲間です。誇りを持って頑張ってください。鹿取監督にいろんなことを聞きながら成長して欲しいと思います。いつかこの中の何人かとプロの世界で会えることを期待していますし、たくさんの人に野球の魅力を伝えてください」とエールを送った。

 午後の練習ではケース打撃の中で、攻撃のサインを確認。小技や足も絡めたプレーを実践した。投手も複数名マウンドに上がり、左腕・佐藤龍月(東京城南ボーイズ)がこの日最速の138キロを計測するなど、それぞれが順調な調整ぶりと高い実力を見せた。

出場記者会見に監督と主将が出席

 そして練習後にはU-15ワールドカップ出場記者会見が行われ、鹿取義隆監督と主将を務める本田翔輝(兵庫伊丹ヤング)が出席。大会に向けての抱負などを語った(一部抜粋)。

――大会への意気込み
鹿取「コロナ禍の中で中学3年間を過ごし、その中で時間を有効に使って勝ち上がった選手たちです。まだU-15ワールドカップでは優勝をしていないので、チームをしっかりまとめていきたいと思います」

本田「U-15代表に選ばれたのは20人ですが、受けた選手は300人以上いるので、そうした人たちの思いも背負って、全員で全力で世界一を目指します」

――主将抜擢の理由と決意
鹿取「トライアウトの時に“今日の主将”を決めようという中で手を挙げてくれた1人で、トライアウトでもリーダーシップを発揮してくれたので、コーチ陣と話し合って決めました。捕手でもありますし、どんな時でも声を出して引っ張ってくれると期待しています」

本田「僕はこの侍ジャパンで主将をしたかったので嬉しくてたまりませんでした。試合に出ていても出ていなくてもチームを引っ張っていきたいです」

――海外強豪との対戦
鹿取「選手個々のレベルは高いので、いかに早い段階からまとまって一体となるかだと思います。あとは海外開催なので体調管理ですね。食事が口に合わないことも多いと思うので、注意して状態をキープしていきたいです」

本田「海外の選手と戦うのは初めて。身体能力が高い選手が多いイメージなので、どれくらい球や足が速いのか楽しみです。プロ野球選手たちがプレミア12とオリンピックを優勝したので、同じユニホームを着る僕らも世界一になりたいです」

 この日で国内合宿を打ち上げたU-15代表は、24日にはいよいよ決戦の地となるメキシコに向けて出発。現地では公式練習などで調整し、開幕戦となるパナマ戦(日本時間28日11時半開始予定)に備える。
 U-15ワールドカップでの過去最高成績は、宮城大弥(オリックス)や及川雅貴(阪神)を擁した2016年大会(福島県いわき市開催)での準優勝。世界中の有望選手が集まるこの大会で、侍ジャパンU-15代表は世代初となる世界一を目指す。

監督・コーチ・選手コメント

侍ジャパントップチーム・栗山英樹監督

「みんないい表情をしていましたね。一番変われるのがこの世代だと思います。ぜひ大きく育って欲しいですし、そのためには鹿取監督をはじめとした良い指導者に出会っていくことは非常に重要だと思います。(この世代で大切なことは)ここまで才能で来たかもしれないけど、ここからは努力や物事の捉え方が差として出てくるので、それを自覚してやって欲しいですね。その中でワールドカップはこれ以上ないチャンスなのでたくさんのことを感じてきて欲しいです」

佐藤龍月(東京城南ボーイズ)

「今日は打撃でも投球でも良いプレーができました。目標とする選手は赤星優志投手(巨人)です。コントロールの良さに憧れます。日本を背負っているので恥じないプレーをしていきたいです。しっかりコンディションを作って良い結果を出せたらいいなと思います」

矢野塁(高松庵治ヤングストーンズ)

「ずっとテレビで観て夢見ていた侍ジャパンのユニホームなので着ることができて嬉しいです。目標とする選手は今宮健太選手(ソフトバンク)です。僕も持ち味は守備範囲の広さと肩の強さなので、それを生かしてチームが勝てるように貢献していきたいです」

第5回 WBSC U-15 ワールドカップ

大会概要 出場選手

大会期間

2022年8月26日~9月4日

オープニングラウンド
8月28日(日)11:30 日本 4 - 0 パナマ
8月29日(月)11:30 日本 10 - 0 フランス
8月31日(水)11:30 コロンビア 4 - 7 日本

スーパーラウンド
9月1日(木)11:30 日本 12 - 6 アメリカ
9月2日(金)11:30 日本 4 - 6 チャイニーズ・タイペイ
9月3日(土)11:30 日本 0 - 7 キューバ
9月4日(日)7:00 日本 9 - 1 プエルトリコ

3位決定戦
9月5日(月)3:00 チャイニーズ・タイペイ 7 - 0 日本

※開始時刻は日本時間(メキシコ:時差-16時間)

開催地

メキシコ(エルモシージョ)

出場する国と地域

グループA
メキシコ、チャイニーズ・タイペイ、キューバ、チェコ
グループB
パナマ、日本、コロンビア、フランス
グループC
アメリカ、南アフリカ、ベネズエラ、プエルトリコ、グアム

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