7月6日(日本時間7日)、「第44回 日米大学野球選手権大会」(日本時間7月8日から13日)に出場する侍ジャパン大学代表がアメリカ・ノースカロライナ州のUSA Baseball National Training Complexの第3グラウンドで公式練習を行い、フリー打撃やシートノック、ブルペンでの投球練習で各自が調整を図った。
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
ついに日米大学野球選手権開幕まで残り24時間を切った。
「あまり気負わなくていい。いつも通り試合に入りましょう」
約2時間の公式練習を終え、大久保哲也監督は選手たちにそう語りかけた。「気持ちだけ先走って空回りしては元も子もないですから」と意図を明かした。そして、それは実力を発揮さえすれば十分に優勝が狙える手応えがあるからだ。
主将の中島大輔(青山学院大)も「ワクワクしています。日を重ねるごとにチームが1つにまとまってきています」と自信を覗かせた。アメリカでの生活も「楽しい」と話す選手が多く頼もしい限り。アメリカ大学代表について「ポテンシャルが高く強いのは覚悟している」と気を引き締めながらも「自分たちらしくいつも通りに全力で頑張るだけだと思います」と、中島もまた平常心の大切さを語った。
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今年はバッテリーが全員4年生となるなど26人中21人が4年生という構成。特に投手陣は常廣羽也斗(青山学院大)、細野晴希(東洋大)ら全員がドラフト候補と言っていい布陣だ。また打線も切れ目が無く、昨春全国準優勝の上武大で常に中軸を打ってきた進藤勇也が8番に置かれるほどの厚みがある。
アメリカ開催での優勝は2007年の第36回大会のみだが、アメリカ開催2大会を含む直近5大会はすべて3勝2敗(日本開催ではすべて侍ジャパン大学代表が優勝)と実力差が僅差であることは間違いなく、節目となる20回目の優勝をチーム一丸で目指す。
第1戦はUSA Baseball National Training Complex内のメインスタジアムであるコールマン・フィールドで日本時間7月8日朝7時から行われる。
選手コメント
細野晴希(東洋大)
「今日はあまり良くなかったですね。昨日(1回3奪三振も2四死球)はブルペンと試合でマウンドの高さが違い対応できないところもありましたが、感覚は悪くなかったです。どこで投げるか分かりませんが、任されたイニングはとにかくゼロで抑えたいです」
渡部聖弥(大阪商業大)
「調子が上がってきています。ボールが見えてきましたし、昨日の練習試合でアメリカの投手と対戦して、モーションが速いのでタイミングを早くとって打撃練習をしましたが良い感触になってきています」