8月17日、第11回 BFA U15アジア選手権(8月20日から26日/中国・威海)に出場する侍ジャパンU-15代表の直前合宿2日目が神奈川県横浜市で行われ、前日に続き練習試合を実施した。
午前中は投球練習と打撃練習を行い、その中で球速や回転数、打球速度・角度などの測定が行われた。
午後からは今夏の全国大会にも出場した都筑中央ボーイズと練習試合を実施。中盤に点の取り合いとなったが終盤に勝ち越され、3対7で敗れた。
4回までは投手陣の好投で試合を作った。先発の大城諄來(浦添ボーイズ)は初回を三者凡退に抑えると、2回に2死から連続四球こそ出すものの後続を見逃し三振に抑えて2回無失点。2番手の池田聖摩(熊本中央ボーイズ)はマウンドに上がった3回にピンチを迎えたが、捕手の中澤祐誠(東京城南ボーイズ)の好守もあって無失点に抑えると、4回は三者凡退に抑えた。
打線が好投に応えたのは4回裏。金谷隆乃助(関メディベースボール学院ポニー)と曽根丈一郎(金光ボーイズ)の安打でチャンスを作ると、1番に起用された松本悠嗣(東北楽天リトルシニア)が逆方向のレフト前に2点タイムリーを放って先制に成功した。
だが直後の5回表、前日に打撃で3安打と活躍した辻竜乃介(ヤング神戸須磨クラブ)がマウンドに上がるも制球が定まらず、この回持たずに降板するなどして逆転を許した。 それでもその裏に、扇大和(東北楽天リトルシニア)のタイムリーで同点。5回表途中からマウンドに上がっていた最速142キロ右腕・東濱成和(宜野湾ポニーズ)が6回表を三者凡退に抑え、同点のまま試合は最終回に進んだ。
最終回は前日に1イニングを任せて好投していた萩野瑠海(ヤンキース岡山young)を起用したが、味方失策をきっかけに1四球を挟む3連打を許して4失点。その裏は無失点で試合終了となった。前日に続く連勝こそできなかったが、天候にも恵まれ、収穫と課題それぞれを発見できる2日間となった。
宿舎に戻った後は「侍ジャパン野球健康診断」(※)を実施し2日目の予定が無事すべて終了した。
※侍ジャパン野球健康診断・・・日本野球界には肩やひじの故障に悩む選手が多数おり、少しでも改善するため、NPBエンタープライズがアマチュア野球の代表組織である一般財団法人全日本野球協会に協賛し、日本代表の各世代の合宿などで実施している。
18日には試合会場となる中国・威海に向けて出発。19日に公式練習を行い、20日の香港との開幕戦(日本時間15時開始予定)に臨む予定となっている。
監督・選手コメント
今山和之監督
「2試合で、全員の投手を投げさせることや連携、サインプレーの確認ができました。(この日は連投の起用もあったが)本番も見越した形です。試合の中盤・終盤にいかに良い形で繋いでいくかが大切。スーパーラウンドから逆算して考えていることもありますが、まずは初戦に向けてきっちり準備していきたいです」
東濱成和(宜野湾ポニーズ)
「チームみんなの仲や絆が深まっているので良い形でアジア選手権に臨むことができます。(ソフトバンクの東浜巨投手は)祖父が兄弟ではとこになります。サインやアンダーシャツをいただきました。(大会に向けての抱負)ストレートで押していき打球を詰まらせたいですし、カーブやフォークも織り交ぜて投げていきたいです」
池田聖摩(熊本中央ボーイズ)
「みんな仲良くコミュニケーションを取りながら良い形で来ていると思います。(前日は野手として活躍)普段使っているバットよりも今大会は低反発のバットなので、遠くには飛ばないのですが、昨日の3打席目から対応できています。低いライナー性の打球を意識しています。(大会に向けての抱負)チームとしてアジア選手権3連覇、遊撃手でも投手でも全力を尽くして、侍ジャパンの名に恥じないプレーと行動をしていきたいです」
松本悠嗣(東北楽天リトルシニア)
「周りのレベルが高くて付いていくのに疲れています(笑)(好守や好投も見せるなど様々な面で活躍)打撃でも守備でも投球でも自分の最大限のパフォーマンスは出せています。(持ち味)自分は広い守備範囲など足を生かしたプレーが持ち味です。(大会に向けての抱負)試合に出る・出ないに関係なくアジア選手権3連覇に貢献したいです」
第11回 BFA U15アジア選手権
大会期間
2023年8月20日~8月26日
オープニングラウンド
8月20日(日)15:00 香港 1 - 21 日本
8月21日(月)19:00 日本(雨天中止)中国
8月22日(火)15:00 日本 15 - 0 パキスタン
8月23日(水)19:00 日本 3 - 0 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月24日(木)15:00 チャイニーズ・タイペイ 5 - 6 日本
8月25日(金)15:00 日本 5 - 1 韓国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
決勝
8月26日(土)19:00 日本 4 - 6 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
開催地
中国(威海市)