8月31日、「第31回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(9月10日まで/台湾)の開幕を翌日に控え、侍ジャパンU-18代表は天母野球場で公式練習とオープニングセレモニーに参加した。
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公式練習では朝9時からグラウンドに入ると、スタッフ陣はさっそくライン上の球の転がり方やクッションボールの跳ね返りをチェック。選手たちはアップをした後にキャッチボール、投内連係、シートノック、打撃練習を行い、小雨が時折降る中ではあったが、活気のある練習が1時間半ほど行われた。
オープニングラウンドの侍ジャパンU-18代表の全試合、スーパーラウンド、決勝戦・3位決定位戦の会場となる天母野球場は2020年9月から全面人工芝となっている球場だが、二塁手として守備の要の期待がかかる緒方漣(横浜)は「引っかかりも無く、一般的な人工芝。横浜スタジアムに似ている気がします」と違和感無く守れたようで、大会に向けても「(県大会決勝で敗れて以降は)このためだけに準備してきたので、一戦一戦しっかり戦いたいです」と強い決意を語った。
投手陣はキャッチボールの後にブルペンでの投球練習や、マウンドに上がって傾斜を確認。開幕戦の先発投手を任された東恩納蒼(沖縄尚学)は「あまり違和感は無く、投げやすかったです」と話し、大役については「初戦の入りが大事だと思うので、チームに勢いをつける投球をしたいです」と意気込んだ。
馬淵史郎監督は「チームとしてのコミュニケーションを取ることで戦える準備ができています」とチームワークに手応えを掴んでいる。打順については、28日の壮行試合後に「考え直さないといけません」と語っていたが二刀流の選手が複数いるため、先発投手によって流動的となっていくようで「7イニング制なので打てる選手から並べていくことも考えています」と展望を明かした。

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18時前からはオープニングセレモニーに参加。大会に向けて闘争心をより高めた。9月1日の開幕戦は日本時間19時半からスペインと対戦。2019年の第29回大会でも開幕戦で対戦し、8回裏に4点を奪って4対2の逆転勝ちという厳しい試合展開を強いられただけに、7イニング制の今大会では序盤から試合を優位に進めたいところだ。悲願の初優勝に向けた戦いがいよいよ始まる。
監督・選手コメント
馬淵史郎監督
「とにかく調子の良い選手を起用していきます。大会後半のことも考えはしますが短期決戦なので、復調を待っている余裕はありません。選手たちには調子を上げるようにと伝えました。守備がまだちょっと雑。念には念をということをミーティングで伝えていきたいです」
丸田湊斗(慶応)
「(現地の食事について)体重を落とさないように好きなものをしっかり食べるようにしています。(大会に向けて)相手がどうというよりも、自分たちの力を出せるかどうか。自分たちとの勝負になっていくと思います」
第31回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ
大会期間
2023年8月31日~9月10日
オープニングラウンド
9月1日(金)19:30 日本 10 - 0 スペイン
9月2日(土)19:30 日本 7 - 0 パナマ
9月3日(日)17:35 アメリカ 3 - 4 日本
9月4日(月)21:00 ベネズエラ 0 - 10 日本
9月5日(火)19:30 日本 0 - 1 オランダ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
9月7日(木)15:30 日本 7 - 1 韓国
9月8日(金)11:30 日本 10 - 0 プエルトリコ
9月9日(土)19:00 チャイニーズ・タイペイ 5 - 2 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
決勝
9月10日(日)19:00 チャイニーズ・タイペイ 1 - 2 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
開催地
台湾
出場する国と地域
グループA
メキシコ、チャイニーズ・タイペイ、韓国、オーストラリア、プエルトリコ、チェコ
グループB
日本、アメリカ、ベネズエラ、オランダ、パナマ、スペイン