5月24日、「カーネクスト presents 第9回WBSC女子野球ワールドカップ ファイナルステージ」に出場する侍ジャパン女子代表の強化合宿が広島県の三次きんさいスタジアムで始まった。
14時にバスで球場入りした選手たちは、まず会議室へ移動。スタッフの紹介や初選出6選手の挨拶をした後にミーティングを行い、中島梨紗監督からチームの方針が伝えられた。そこで中島監督が掲げた標語は『みんなの想いと共に世界一へ』。昨年のワールドカップグループステージから6選手が入れ替わったことや、全国の女子野球選手の中から選ばれた20選手に対して責任や、「全員で戦う」意識の徹底を求めた。
練習前には侍ジャパントップチームの井端弘和監督が訪れ、「女子代表は侍ジャパンの象徴だと思っています。世界大会で勝ち続けているのが女子代表です」と敬意を表し、「打倒ジャパンで各チームが挑んでくる中で大変だとは思いますが、7連覇目指して頑張ってください」と激励。中島監督は「侍ジャパンを引っ張っているのは女子代表と言ってくださって光栄でした」と感謝し、その言葉を胸に「プレッシャーに感じず期待を裏切らないようにしたいです」と決意を語った。
練習ではシートノック、投内連係、フリー打撃、シート打撃、特守を行い、初日から活気のある練習が続き、翌日から始まる実戦に向けて準備を整えた。
この合宿は26日まで行われ、25日は阪神タイガースWomen、26日は中学硬式野球クラブの東広島ボーイズと練習試合をともに13時半から行う予定となっている。
様々な人たちの思いを背負い、7連覇に向けて再始動した女子代表がどのようにチームとしての成熟度を高めていくのか注目だ。
監督・選手コメント
中島梨紗監督
「(初選出の6人について)ひと冬を越えて伸びてきた若手の選手たちですし、複数ポジションを守れるので、どんな形でも試合を作れるようになると思います。(『みんなの想いと共に世界一へ』の標語に込めた意味)選手を選考する上で悩みました。これまで戦ったメンバーとともに戦いたい気持ちもありましたが“ベストのメンバーで臨む”という中でそれはできなかったので、そうした選手たちの力もあって今年に繋がってきたことを忘れずに、同じ気持ちで戦えたらなと思います」
川端友紀(九州ハニーズ)※共同主将
「昨年から選手が6人代わった中で、投内連係やシートノックで肩の強さや足の速さを把握できて良かったです。明日からの試合に向けて良い準備ができました。先制点を取ることをチームとしてテーマにしているので、しっかり意識していきたいです。この代表を目指してきた選手たちの思いを絶対に忘れずに、世界一を獲って良い報告ができるように頑張ります」
出口彩香(埼玉西武ライオンズ・レディース)※共同主将
「新たに6選手が加わって、初日で馴染めていないと感じたのでコミュニケーションを取っていかないといけないなと感じました。まだ遠慮しているところを感じるので、サインや疑問などを聞きやすい環境にしていきたいです。(共同主将について)友紀さんと私で周りを見て補い合っていきたいですし、大会の緊迫した場面で私たちが冷静でいられることが大事だと思います。目指すところは7連覇なので、チームワークを高めて1つになって、最高の形で終われるように詰めていきたいです」
カーネクスト presents 第9回WBSC女子野球ワールドカップ ファイナルステージ
大会期間
2024年7月28日~8月4日
7月29日(月)3:00 チャイニーズ・タイペイ 4 - 9 日本
7月30日(火)8:00 カナダ 6 - 7 日本
7月31日(水)4:00 日本 11 - 0 ベネズエラ
8月1日(木)0:00 日本 10 - 0 メキシコ
8月2日(金)0:00 日本 3 - 4 アメリカ
※開始時刻は日本時間(カナダ:時差-13時間)
決勝
8月4日(日)4:00 アメリカ 6 - 11 日本
※開始時刻は日本時間(カナダ:時差-13時間)
開催地
カナダ(サンダーベイ)
出場する国と地域
日本、チャイニーズ・タイペイ、ベネズエラ、アメリカ、メキシコ、カナダ