川端友紀の2ラン本塁打などでアメリカを下し優勝 競技力向上が顕著な中で苦しみながらも大会7連覇を果たす | 女子 | 試合レポート | 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト

野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト

メニュー

日本語 English

試合レポート

川端友紀の2ラン本塁打などでアメリカを下し優勝 競技力向上が顕著な中で苦しみながらも大会7連覇を果たす

2024年8月4日

 8月3日(日本時間4日)、「カーネクスト presents 第9回WBSC女子野球ワールドカップ ファイナルステージ」(カナダ・サンダーベイ)の決勝戦が行われ、侍ジャパン女子代表がアメリカを11対6で下し優勝。7大会連続7回目の栄冠に輝いた。

 スーパーラウンドで延長タイブレークの末に3対4で敗れたアメリカに対し、投打が噛み合い見事に雪辱を果たした。
 まずは先発のマウンドを託された清水美佑(読売ジャイアンツ)がリズムを作る。「悪い流れにならないようにストライクゾーンに投げることを意識しました」とテンポ良くアウトを積み重ねると、3回表に打線が応える。
 先頭の英菜々子(埼玉西武ライオンズ・レディース)がレフト前にチーム初安打を放つと、岩見香枝(埼玉西武ライオンズ・レディース)がきっちり犠打を決める。これで得点圏に走者が進むと続く出口彩香(埼玉西武ライオンズ・レディース)がライト前安打。二塁走者の英は本塁へ進みかけて三塁で止まるが、相手右翼手の捕手へのノーバウンド送球が高く浮き、その間に英が生還。鍵とされていた先制点を挙げた。
 さらに只埜榛奈(東海NEXUS)がタイムリーを放つと、打席には6連覇中4連覇を経験してきた川端友紀(九州ハニーズ)。この場面で川端が迷いなく振り抜いた打球はグングンと伸び、打球はライトフェンスを越える2ラン本塁打に。技術とパワーを兼ね備えた会心の一打に、ベンチ・スタンドは大熱狂に包まれた。
 アメリカも黙っておらず3回裏に1点を返されたが、4回表に今度は小技が光る。星川あかり(淡路BRAVEOCEANS)の安打を皮切りに満塁のチャンスを作ると、岩見、出口、三浦伊織(阪神タイガースWomen)の3連続スクイズで3点を追加した。
 こうなると勢いは止まらず、5回表には楢岡美和(九州ハニーズ)のセンター前安打や四球でチャンスを作ると、白石美優(大阪体育大)、英、出口のタイムリー、三浦の併殺崩れの間に4点を挙げ、11対1と大差をつけた。

 アメリカも意地を見せ、5回裏に3ラン本塁打で反撃するも、なおも続くピンチで登板した久保夏葵(平成国際大)がレフトフライに抑えて火消し。6回からは投手リーダーを務める田中露朝(ZENKO BEAMS)がマウンドに上がり2点こそ失うものの、7回は無失点に抑え、2大会連続の胴上げ投手に。選手たちが一斉に飛び出し歓喜の輪を作った。
 さらにその後はスタンドから割れんばかりの拍手が送られ、それに応えた後に中島梨紗監督は共同主将の川端や出口らと握手を交わすと涙を流し、喜びを分かち合った。

 本塁打、球際や肩の強さが光る好守、130キロ超えるストレートなど各チームの競技力の向上が顕著だった今大会。その中で侍ジャパン女子代表は薄氷の延長タイブレーク勝ちやW杯39連勝でのストップなど、かつてないほど苦しんだものの、最後はこれまで積み重ねてきたことの成果を遺憾無く発揮し、見事に頂点に立った。

監督・選手コメント

中島梨紗監督

「7イニングがこんなに長いのかと思いました。勝ち切れたことが本当に嬉しいです。3回はベテランの気持ちの強さを感じました。アメリカは長打力があるので何点あっても足りないと思い、4回は“1点でも多く”と攻撃しました。(守備面では)捕手の英が陰のMVPです。アメリカをいかに抑えるかということを本当に良く考えてくれました。準備してきたことが出せましたし、決勝戦で一番良い試合ができました」

川端友紀(九州ハニーズ)※共同主将

「(2ラン本塁打は)1打席目が中途半端な内野ゴロだったので、思いきり振りにいきました。本当にホッとしています。このメンバーで優勝できて良かったです。主将としての優勝はこれが初めてですし、相手チームのレベルの高さをとても感じた中で勝つことができ、これまでで一番嬉しいです」

出口彩香(埼玉西武ライオンズ・レディース)※共同主将

「久々の嬉し涙です(笑)前回大会からの6年間は長かったですが、やっと始まるというワクワク感が強かったです。1日1日が充実していて、みんなで1つになって戦えました。隙を突くことや小技に加え長打も出て、全員が役割を果たすことができました」

田中露朝(ZENKO BEAMS)※投手リーダー

「6回に2点を失いましたが、7回はゼロに抑えることができて良かったです。強い気持ちが粘りに繋がりました。(投手リーダーとして)里さんの背中を見て学ぶことが多く、役割を果たせたかは分かりませんが、投手陣一丸となって戦うことができました」

英菜々子(埼玉西武ライオンズ・レディース)

「前回対戦で負けて緊張感が高まりましたが、何回もアメリカの映像を見返し、縦の変化球を有効に使うことができました。ファイナルステージはこれまでと違う緊張を感じ、一戦も気が抜けませんでしたが、その中で力を出し切れたことを自信にしていきたいです」

カーネクスト presents 第9回WBSC女子野球ワールドカップ ファイナルステージ

大会概要 出場選手

大会期間

2024年7月28日~8月4日

7月29日(月)3:00 チャイニーズ・タイペイ 4 - 9 日本
7月30日(火)8:00 カナダ 6 - 7 日本
7月31日(水)4:00 日本 11 - 0 ベネズエラ
8月1日(木)0:00 日本 10 - 0 メキシコ
8月2日(金)0:00 日本 3 - 4 アメリカ
※開始時刻は日本時間(カナダ:時差-13時間)

決勝
8月4日(日)4:00 アメリカ 6 - 11 日本
※開始時刻は日本時間(カナダ:時差-13時間)

開催地

カナダ(サンダーベイ)

出場する国と地域

日本、チャイニーズ・タイペイ、ベネズエラ、アメリカ、メキシコ、カナダ

オーセンティックユニホーム選手着用モデル販売中
ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12

PARTNERS

DIAMOND PARTNERS

  • 日本通運
  • MUFG

OFFICIAL TITLE PARTNER

  • ラグザス株式会社

OFFICIAL PARTNERS

  • JTB
  • KONAMI
  • 興和株式会社
  • 花王 SUCCESS
  • JAPAN AIRLINES
  • コカ・コーラ

SUPPORTING PARTNERS

  • LAWSONticket
  • UNIQLO
  • mizuno