2025年11月12日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎で「侍ジャパン宮崎秋季キャンプ2025」の6日目が行われた。最終日となったこの日は午前中のみの練習で、野手は打撃練習、投手陣はブルペンでの投球練習やコンディショニングで、15日と16日に行われる韓国戦に向けて調整した。

10日の練習試合の広島戦では0回3分の2を投げて4安打を打たれた松山晋也(中日)も投球練習を行い、投球後には能見篤史、吉見一起両投手コーチらと「投球間やフォーク、ストレートの話などをしました」(松山)とコミュニケーションを取って改善に努めた。ピッチコム(サインの伝達機器)、ピッチクロック(投球時の秒数制限)については「慣れてきたので、やるだけかなと思います。目には入りますがクロックの数字はそこまで気にしないようにしたいです」と語った。
打撃練習では岡本和真(巨人)がバックスクリーンに立て続けに放り込むなど、各選手が順調な仕上がりを見せた。
正午前の手締めでは坂本誠志郎(阪神)がマイクの前へ。「サポートしていただいた皆さんのおかげで充実した合宿を送ることができました」「韓国戦は3月の本戦(WBC)に向けた良い準備やアピールをしていきましょう」「ファンの皆さんも応援よろしくお願いします」などと話し、一丁締めで今回の合宿を打ち上げた。
井端弘和監督は練習後「きっちり仕上げることができましたし、ルールにも対応してきたので、韓国戦はしっかり野球に集中できそうです」と合宿の収穫を語った。「最初の3日間は、新しく導入されたものを気にしていましたが、これからは“対相手”(という意識)になっていけると思います」、と韓国戦を前に充実の時間を過ごすことができたようだ。
韓国戦では、多くの観衆の中でもピッチコムなどを試すことができ、来年の「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下、WBC)に向けても大いに参考になりそうだ。また「ほぼフルメンバーに近い選手たちと聞いています」という韓国代表を相手に、WBC代表に向けたどんなアピール合戦が行われていくのか楽しみだ。

チームはこの後12日夕方に東京へ移動し、13日は希望者のみが練習を行い、14日に公式練習を実施(ともに一般非公開)。15日(18時半試合開始)と16日(19時開始)に向けて、さらに調整を進めていく。
選手コメント
若月健矢(オリックス)
「(捕手として)いろんな投手の球を受けることが新鮮で楽しかったです。(ピッチコムやピッチクロックは)まだ慣れていかないといけず、難しいところはあります。時間が追われている感覚はありますね。普段受けていない投手たちですし、投球の時間も限られているので、なるべく配球に首を振られないよう、コミュニケーションを大事にしていきたいです」
























