9月7日「ENEOS Presents第6回IBAF女子野球ワールドカップ2014宮崎大会」7日目。侍ジャパン女子代表は、サンマリンスタジアム宮崎でアメリカと決勝戦を戦い、3対0で勝利。同大会4連覇を達成した。
日本の先発は里綾実(レイア)。大会登板4試合目で初先発の里は、力のあるストレートと低目への変化球を織り交ぜ、3回まで要所を押さえるピッチング。アメリカ打線に得点を許さない。
ただ、日本打線もアメリカ先発左腕ヒューデックの力強いストレートに苦しみ、両者無得点で序盤は進む。
試合が動いたのは3回裏。日本は一死から1番六角彩子(侍)が三遊間を破るヒットで出塁。2番厚ヶ瀬美姫(アストライア)がバントで送った二死二塁から3番三浦伊織(フローラ)が三遊間へのショートゴロ。相手ショートがエラーし処理に手間取る間に、六角が判断よくホームを陥れた。
日本は5回裏にも、二死二・三塁から厚ヶ瀬のセンター前タイムリーと、相手キャッチャーの送球ミスにより2点を追加。この3点リードを里の7安打4奪三振の力投と、二塁手・出口彩香(尚美学園大4年)の再三に渡るファインプレーなどで守り抜いた日本は、14,000人の観衆が見守る中、6戦全勝で大会4連覇を成し遂げた。
試合後、大倉孝一監督は、
「本当によくやった。全員が力を合わせて、心の野球、つなぐ野球をできた。これがジャパンの底力だと思う」と、大会4連覇と「侍ジャパンプロジェクト」スタート後、初の国際タイトル獲得へのプレッシャーをはねのけた選手たちを絶賛。また。2大会連続キャプテンの重責を果たした志村 亜貴子(アサヒトラスト)は、「皆さんの応援のおかげで4連覇を果たすことができました。チームワークもよく最高のメンバーだと思う」と、チームメイトと、開催地・宮崎県をはじめとする自国開催でのバックアップに感謝の言葉を述べている。
なお、日本関連の個人表彰選手は以下の通り。大会MVPには決勝戦の7回完封を含む4試合12イニング無失点の里投手が選ばれた。
【MVP】 里 綾実(レイア)
【最優秀防御率】 笹沼 菜奈(平成国際大1年)
【オールスターチーム最優秀先発投手】 笹沼 菜奈(平成国際大1年)
【オールスターチーム遊撃手部門】 厚ヶ瀬 美姫(アストライア)
【オールスターチーム外野手部門】 志村 亜貴子(アサヒトラスト)
【オールスターチーム外野手部門】 三浦 伊織(フローラ)