7月7日(木)、「第40回日米大学野球選手権大会」(7月12日開幕)に向けた侍ジャパン大学代表の直前合宿の2日目が、神奈川県平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで行われた。
この日は都市対抗野球に西関東第1代表として出場する強豪・三菱日立パワーシステムズ横浜(都市対抗の補強3選手含む)と練習試合を行い、侍ジャパン大学代表が2-0で完封勝ちを収めた。(10回制特別ルール。10回はタイブレーク練習として、無死一、二塁の状況から攻撃を開始した)。
投手陣が軒並み好投
「皆、球が速くて自分の投球ができるので、なかなか攻略できませんでした」と対戦した三菱日立パワーシステムズ横浜の高安健至監督が舌を巻いたように、侍ジャパン大学代表4投手が、強豪社会人を相手に10回5安打完封に抑えた。
先発は東京大学史上33年ぶり2人目の代表選出となり、注目が集まる宮台康平投手(東京大)。横井人輝監督が「僕は合格点を与えたいです」と話したように、3回を投げ無安打1四球とチームに流れをもたらした。一方で宮台自身は「対大学米国代表を想定した場合には甘い球が命取りになるので、その課題が見えました」と、甘く入った数球を反省し気を引き締めた。
その後も中継ぎ候補と期待される水野滉也投手(東海大北海道キャンパス)が1回を、先発候補として期待される濱口遥大投手(神奈川大)、佐々木千隼投手(桜美林大)が、それぞれ2回・4回を無失点に抑えた。
打線は三菱日立パワーシステムズ横浜投手陣に7安打2得点と苦しめられた。しかし、5回に先頭打者の5番・吉川尚輝内野手(中京学院大)がレフト前安打で出塁すると、チームでは中軸を打つ森下翔平内野手(東海大)がきっちり送りバントを決めた。そして、そのチャンスで森川大樹捕手(法政大)の打球が相手二塁手の失策を誘い、先制。6回には二死三塁から4番・大山悠輔内野手(白鴎大)がレフト前タイムリーで2点目を挙げるなど少ないチャンスをモノにした。
開幕投手は佐々木、第2戦柳、第3戦の神宮は宮台が登板
試合後、横井人輝監督は取材に答え、「まだ勝負に対しての徹底事項が甘い部分があります」と、高めのボールに手を出すことやバント・走塁のミスを減らしていくことを課題に挙げた。
一方で、好投が続いた投手陣に関してはメドが立ったようで「開幕投手に佐々木、第2戦に柳(裕也/明治大)、神宮球場での第3戦に宮台を先発させることとしました」と投手起用を明言。
「第1戦を佐々木に思いきって投げてもらい、第2戦を柳でしっかり勝ち、第3戦の宮台に良い形で繋ぎたい。3連勝で優勝を狙うためのプランです」と理想的な優勝プランを明かした。
侍ジャパン大学日本代表は、7月8日(金)13時から東芝との練習試合を行い、10日(日)に新潟入り。10日(日)の16時からハードオフエコスタジアム新潟で新潟医療福祉大と最後の練習試合を行い、12日(火)からの日米大学野球に臨む。
※10日(日)の新潟医療福祉大戦は一般入場不可。
7月7日(木)対 三菱日立パワーシステムズ横浜 練習試合結果
第40回 日米大学野球選手権大会
大会概要
出場選手
全日本大学野球連盟 公式サイト(外部サイト)
大会結果
第1戦 7月12日(火) 日本 2 - 1 アメリカ
第2戦 7月13日(水) アメリカ 0 - 1 日本
第3戦 7月15日(金) 日本 0 - 1 アメリカ
第4戦 7月16日(土) アメリカ 10 - 2 日本
第5戦 7月17日(日) 日本 5x - 4 アメリカ
大会期間
2016年7月12日~17日(※予備日7月18日)
会場
7月12日(火)、13日(水)ハードオフエコスタジアム新潟(新潟)
7月15日(金)明治神宮野球場(東京)
7月16日(土)、17日(日)草薙球場(静岡)
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