8月5日(金)、15歳以下の野球世界一を決める「第3回 WBSC U-15ベースボールワールドカップ2016 inいわき」で、スーパーラウンド第2戦が行われた。勝てば決勝進出が決まる侍ジャパンU-15代表だったが、前日キューバに敗れ後の無かったアメリカの気迫に押され、2-5で敗れた。
ミスを突かれ課題の多く残る試合に
ここまで無敗で連勝街道を歩んできた侍ジャパンU-15代表だったが、後の無いアメリカのパワーと気迫に押し込まれた。
1回に、ジャスティン・キャンベル一塁手の悪送球で先制点をもらった侍ジャパンU-15代表だったが、5回にそのキャンベルが身長201cmの長いリーチを生かしセンターオーバーの二塁打を放つと、その後犠打と内野ゴロで同点を許した。さらに6回にミスから同点に追いつかれた侍ジャパンU-15代表だったが、その裏に不後祐将外野手(神戸須磨クラブ)がレフトへ同点のタイムリーを放ち、試合を振り出しに戻した。
だが、8回に四球や失策、暴投が絡んでピンチを広げると、相手1・2番に連続タイムリーを浴び、勝ち越されると、9回にも単打と長打を浴び、ダメ押しの1点を奪われた。打線も序盤に好機を逸した影響が尾を引き、追撃できず2-5で大会初黒星を喫した。
「アメリカの気迫を選手たちがどう感じたかが大切」と鹿取義隆監督が話すように、全力でベースカバーをし、捕球ミスを逃さず果敢に次の塁を狙うなど、この日のアメリカの姿勢は、侍ジャパンU-15代表も目指すべきところであり、悲願の世界一に向け避けては通れない教訓を学ぶこととなった。
スーパーラウンド2日目の結果を受け、決勝戦進出をかけた1・2位争いは、スーパーラウンド最終戦に持ち込まれた。侍ジャパンU-15代表はアメリカ・キューバと3勝1敗で同率首位となり、わずかに決勝進出の可能性が残るパナマと6日(18時〜いわきグリーンスタジアム)に対戦する。
コメント
侍ジャパンU-15代表・鹿取義隆監督
「チャンスであと1本が出なかったのが差となりました。また守備にミスが出てしまいました。ミスが高い確率で点に繋がるのがこの世代の野球の特徴です。また今日のアメリカの気迫を見習って野球をしなければいけません」
侍ジャパンU-15代表・野口海音捕手・主将(松原ボーイズ)
「アメリカはかなり振ってきていたので、もっと厳しいコースを攻めないといけないと感じました。声で押されてしまっていて、途中から元気を出してやっていこうとしましたが足りなかったです。今日の負けを肥やしにしなければいけません」
侍ジャパンU-15代表・不後祐将外野手(神戸須磨クラブ)
「(同点打は)今までにない速さの投手たちだったので、バットを短く持ってコンパクトに振りました。相手の気迫が僕らと違っていました。明日は僕らも今日のアメリカのように戦いたいです」
第3回WBSC U-15ベースボールワールドカップ2016 in いわき
大会期間
オープニングラウンド
7月29日(金) オーストラリア 0 - 13 日本
7月30日(土) 日本 4 - 0 キューバ
7月31日(日) 日本 15 - 4 韓国
8月 1日(月) チェコ 0 - 15 日本
8月 2日(火) 日本 10 - 6 コロンビア
スーパーラウンド
8月4日(木) 日本 8 - 0 ベネズエラ
8月5日(金) 日本 2 - 5 アメリカ
8月6日(土) 日本 2 - 1 パナマ
決勝
8月7日(日)14:30 日本 4 - 9 キューバ
会場
いわきグリーンスタジアム
南部スタジアム
平野球場
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