8月30日(火)~9月4日(日)に台湾・台中で開催される「第11回 BFA U-18アジア選手権」に出場する侍ジャパンU-18代表が24日、千葉県内にて合宿および公式記者会見を行った。
合宿2日目のこの日は、今夏の甲子園ベスト4チームに所属する今井達也、入江大生(ともに作新学院)、九鬼隆平、松尾大河(ともに秀岳館)の4名が新たに合流。昼食後の午後から始まった練習では、ウォーミングアップ、キャッチボールの後に、小枝守監督がベンチ内から送りバントやエンドランなどのサインを出しながらのシートバッティングを実施。「雰囲気はいい。サインも少しずつ増やして行きたい。飲み込みは早い」と小枝監督も手応えを話した。
その中で、甲子園優勝投手の今井は自ら志願して早速ブルペンに入り、伸びのあるストレートを主体に計35球を投げ込んだ。本人は「今日は少し抜けるボールがあった」と反省の弁も、ボールを受けた捕手の九鬼は「真っ直ぐの勢いが別格。テレビで見ていても感じましたけど、実際に受けるとさらにすごかった」と脱帽。好投手が揃う今チームの中でも大きな期待と注目を集める右腕は、「疲労は多少ありますけど、ベストコンディションで大会に臨めるようにしっかりと調整していきたい。レベルの高いピッチャーが揃っているんで、自分の成長にも繋げていきたい」と抱負を語った。
同じく甲子園優勝メンバーの入江は、この日の練習でも内野と投手を兼任。ブルペンでのピッチング練習の後はフリーバッティングで木製バットの感触を確かめ、「すごく楽しい。疲労がないといったらウソになりますけど、非常にレベルの高い素晴らしい環境でできているので疲労は感じない」と笑顔を見せながら、「やる気しかない。やってやるぞ、という気持ちです」と力強く語った。
練習終了後の18時半からは公式記者会見が開かれ、八田英二団長、小枝監督に加え、今井、藤平尚真(横浜)、小池航貴(木更津総合)の3選手が登壇し、それぞれが侍ジャパンへの意気込みを述べた。
前夜のミーティングの最後に小枝監督から「地味ながら全体を見る力がある」との理由で主将に指名された小池は、「正直、自分が(主将が)務まるのかなという不安な気持ちがありますけど」と緊張感を漂わせながらも、「周りのみんながそれぞれチームを引っ張っていける選手なので、その中で自分らしさを出していけたらと思います。日本代表の自覚を持ってアジアの頂点を取っていきたい」と決意の表情。今井、藤平の両投手も「やるからには頂点を目指して」と2011年の第9回大会以来、通算5度目のアジア制覇を宣言した。
また、侍ジャパンU-18代表に合流するに当たって、「このチームは誰でも入れるものではない。いろんなこと学んで来いと父親と母親に言われました」(藤平)、「自分よりレベルの高い選手がたくさんいるので、いいところをしっかり吸収して帰って来いよと言われました」(小池)、「選んでくれた方々に感謝して、謙虚な気持ちを忘れず、悔いのないようにプレーして来いと言われました」(今井)と、それぞれが家族から送られたエールを告白した。
会見終了後には全選手、スタッフを集めての結団式を行い、改めて一致団結を誓った若き侍たち。両親だけでなく、恩師や所属チームの仲間たち、そしてすべての高校球児の想いを胸に、精鋭18名が過酷なアジアの戦いに挑む。
第11回 BFA U18アジア選手権
大会期間
2016年8月30日(火)~9月4日(日)
オープニングラウンド
8月30日(火)13:00 日本 19 - 0 香港
8月31日(水)19:30 チャイニーズ・タイペイ 0 - 3 日本
9月1日(木)13:00 日本 35 - 0 インドネシア
セミファイナルラウンド
9月2日(金)19:00 日本 8 - 0 中国
9月3日(土)19:00 韓国 1 - 3 日本
決勝
9月4日(日)19:00 日本 1 - 0 チャイニーズ・タイペイ
※試合開始時刻は日本時間です(台湾:時差+1時間)
開催地
台湾・台中
参加国
日本、チャイニーズ・タイペイ、韓国、中国、香港、タイ、フィリピン、インドネシア関連情報
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