「赤星憲広×トップチーム」WBC総括 大事なのは次につなげること | トップ | 侍ジャパンアンバサダー | 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト

野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト

メニュー

日本語 English

侍ジャパンアンバサダー

「赤星憲広×トップチーム」WBC総括 大事なのは次につなげること

2017年3月27日

侍ジャパンアンバサダーの視点 赤星憲広×トップチーム

「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)が終了。準決勝敗退で世界一奪還は果たせなかった侍ジャパンだが、大会の中で得たものも多かった。侍ジャパンアンバサダーの赤星憲広氏に、今大会を振り返るとともに、これから始まる“新たな4年間”への課題と期待を聞いた。

「素晴らしい試合を見せてくれた」

――第4回のWBCが終わりました。日本は準決勝敗退。1対2で敗れたアメリカ戦を改めて振り返って、どのような感想を持ちましたか?
「日本のストロングポイントである守備のところで2失点して負けたという悔しさはあるでしょうけど、雨も含めた慣れない環境の中で日本の選手はよく戦ったと思います。アメリカ代表は後ろに行けば行くほどいいピッチャーが揃っていたので、試合展開的には前半に点を取れなかったのがああいう展開になったのかなとは思います。だとしても、選手たちは素晴らしい試合を見せてくれたと思います」

――その中で菅野投手が気迫のピッチングを見せましたが?
「そうですね。本当に気持ちが入っていましたし、キューバ戦での反省も生かして、捕手の小林選手のリードも含めて、完璧でしたよね。あれだけのメジャーの一流どころが並ぶアメリカ打線を相手に本当に気持ちの良いピッチングを見せてくれたと思います」

――その一方で打線は散発の4安打で菊池選手のソロ本塁打のみの1点に終わりました。
「アメリカのピッチャー陣のレベルが想像以上で、それまで対戦してきた相手とは1ランクも2ランク上でしたね。ボールが動くだけじゃなくて球威もコントロールも違って、独特のフォームで独特の間合いで投げるピッチャーも多かった。普段のシーズンや、例えば2次ラウンドなどで対戦していればまた違ったかも知れませんが、初対戦ではなかなか打てないですね。それはアメリカ打線も同じこと。初対戦の菅野を打てなかった訳ですからね。一発勝負の中で投手が良ければ、やはりなかなか点は取れない。その中でいかに勝ち切るか。紙一重の勝負だったとは思います」

――準決勝敗退は前回大会と同じですが、大会後の感情は4年前とは違うようにも感じます。
「大会前はなかなか勝てない時期があったり、メンバー選考の段階でもいろいろと思い通りに行かない部分があったりして、今回の代表チームに対して最初は疑いの目を向けているファンの方も多かったと思います。その中で1次ラウンド、2次ラウンドと6連勝で勝ち上がって、優勝したアメリカに1点差負け。満足してはいけないですけど、よく頑張ったなという感想を持つファンの方が多かったというのはすごくよく分かります。選手たちの頑張りが多くのファンに伝わったのだと思います」

「大事なのは次につなげること」

――今大会は2013年に侍ジャパンが常設化されてから初めて迎えたWBCでもありました。常設化されたことでの効果、影響は感じましたか?
「全世代が侍ジャパンとして同じユニフォームを着て、ファンも含めて今まで以上に一つになって戦った感覚があったと思います。チーム自体も、小久保監督が3年半に渡って継続して指揮してきたたことで非常に一体感があった。その部分ではすごく意義があったと思います。ただ、その一方で小久保監督が帰国会見で『いろいろ言いたいことはあるけど』と振り返ったように、チーム編成、大会運営面も含めて、様々な問題点、改善点も見つかったと思います。それは外からでは分からない部分、現場サイドでしか分からない部分も多いと思います。だからこそ、負けて終わり、ではなくて、いろいろと話し合って次に生かしていかないといけない。それが侍ジャパンを常設化した意義でもある。最初からいきなりすべてがうまく行くことはない。大事なのは次につなげることだと思います」

――次の大きな大会としては、2020年には東京五輪がありますが?
「オリンピックに関していうと、開催時期の違いもあって、WBCとはまた違った課題、問題点が出て来ると思います。これをどうクリアして行くか。もちろんどういうメンバーで臨むべきかという問題もある。やらないといけないことは多いと思いますがが、侍ジャパンを常設化したことで継続的に話し合って解決できる部分も多くあると思います」

――第4回目のWBCの大会全体を振り返ると、日本は敗れましたが、多くのメジャーリーガーが出場して最終的には開催国のアメリカが優勝と、非常に盛り上がった大会でもあったと思いますが?
「そうですね。この第4回大会が行われる前にはWBCがなくなるんじゃないかという話もありましたけど、蓋を開けてみれば強豪国の選手たちが、国のために戦うんだ、と今までにないモチベーションで試合に臨んで、試合自体も見ていて非常に面白かった。2021年に第5回大会が開催されることも決まりましたし、WBCの大会そのものはすごくいい方向に進んでいると思います」

――次回大会では、さらなるレベルアップが予想されます。その中で日本が勝つためにはこれからの4年で何をすべきでしょうか?
「今回アメリカに負けたからと言って、日本がアメリカと同じようなチームを目指すというのは違うと思います。やはり日本の強みである投手力、守備力、機動力といった部分を生かしてトータルで考えていかないといけない。投手力だけ、打撃力だけではやはり勝てない。走攻守すべてが噛み合った時に世界一になれる。今回も足を使える選手は多くいましたけど、最後のアメリカ戦では生かすことができなかった。その部分も含めて、初対戦となるメジャーの一流投手からどうやって点を取るかは大きな課題になるでしょう」

――小久保監督は今大会限りでの退任を表明しています。次期監督に期待する部分は?
「まだ誰が監督になるのか分からないので難しい面はありますけど、一つ言えるのは、監督として仕事をやりやすい環境を作ることが大切だということでしょう。それは侍ジャパンが常設化されたからこそできる部分が多くあると思います。監督一人だけに期待するのではなく、この3年半の経験をしっかりと生かして侍ジャパン全体として期待したい。極端な話、誰が監督をしてもいいような環境を作れるのがベストだと思います」

――結果的には世界一奪回の目標は果たせませんでしたが、大会を通じて野球の魅力というものを再発見、再認識できたファンの方も多いと思いますが?
「僕自身も選手たちの頑張りには頭が下がりますし、何より球場でもテレビの前でも、多くの野球ファンが侍ジャパンを応援してくれた。そしてその声援の大きさは、選手たちも感じていると思います。選手たちはすぐにペナントレースが始まって大変ですけど、WBCで得たものを自分のレベルアップに繋げて、また野球界を盛り上げてもらいたい」

2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™
大会日程

1次ラウンド
プールB
2017年3月7日(火)~11日(土)

2017年3月7日(火)19:00 日本 11-6 キューバ
2017年3月8日(水)19:00 オーストラリア 1-4 日本
2017年3月10日(金)19:00 日本 7-1 中国

2次ラウンド
プールE
2017年3月12日(日)19:00 オランダ 6-8 日本
2017年3月14日(火)19:00 日本 8-5 キューバ
2017年3月15日(水)19:00 日本 8-3 イスラエル

決勝ラウンド
準決勝
2017年3月21日(火)18:00(日本時間22日10:00)日本 1-2 アメリカ

決勝
2017年3月22日(水)18:00(日本時間23日10:00)プエルトリコ 0-8 アメリカ

会場

高尺スカイドーム
東京ドーム
マーリンズパーク
エスタディオ・チャロス
ペトコ・パーク
ドジャー・スタジアム

公式サイト

WORLD BASEBALL CLASSIC™

練習試合

3月18日13:05(日本時間19日5:05)シカゴ・カブス 6-4 日本
3月19日13:05(日本時間20日5:05)ロサンゼルス・ドジャース 3x-2 日本

オーセンティックユニホーム選手着用モデル販売中
ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12

PARTNERS

DIAMOND PARTNERS

  • 日本通運
  • MUFG

OFFICIAL TITLE PARTNER

  • ラグザス株式会社

OFFICIAL PARTNERS

  • JTB
  • KONAMI
  • 興和株式会社
  • 花王 SUCCESS
  • JAPAN AIRLINES
  • コカ・コーラ

SUPPORTING PARTNERS

  • LAWSONticket
  • UNIQLO
  • mizuno