7月8日、第41回日米大学野球選手権大会(米国現地時間7月12日開幕)に向けた侍ジャパン大学日本代表の直前合宿3日目。この日は午前中に平塚市の学童野球チームの110名(小学4年生~小学6年生)を対象とした野球教室が開かれた。
まずは侍ジャパン大学代表のトレーナーを務める佐々木さはら氏(日本体育大助教)のもとで、ランニングやダッシュ、チームに分かれてのリレーなどのアップを約30分間行った。
その後はポジション別に分かれて守備練習。代表選手たちが身振り手振りで、学童球児たちを指導した。特に、チーム側からの要望が多かった捕手の指導では、現役時代は捕手だった善波達也監督や代表4捕手がスローイングや捕球などの動きを細かく丁寧に指導していた。
その後は打撃練習でティー打撃とロングティーを行った。ここでも選手たちが身振り手振りを交え、また意識の置き方なども親切丁寧に指導。選手のアドバイスをきっかけに打撃が見違えるように良くなる選手も複数いた。
野球教室の最後は、代表選手たちによるデモンストレーション。大学トップレベルのロングティーとシートノックで学童球児たちを大いに沸かせて野球教室を締めた。
閉講式では善波監督が「今日教わったことをぜひ参考にしていただければと思います。野球は様々な役割があって、いろんなところで活躍できる競技です。皆さんそれぞれが目標を持って取り組んでいただければと思います」と挨拶し、「日米大学野球、ユニバーシアード(8月に台湾で開催)で良い結果を報告したいと思います」と決意を述べた。
帰り際には「◯◯選手頑張ってください」「ありがとうございました!」という参加者たちに、代表選手たちが笑顔で応え手を振るなど、終始和やかな雰囲気で、野球教室は大盛況のうちに幕を閉じた。
選手コメント
宮本丈内野手(奈良学園大)
「小学校の教育実習に行った時のことを思い出しました。子供たちから、純粋に野球を楽しむ気持ちを思い出させてもらえました。基本的なことを教えようと思うことで、自分も勉強になり楽しかったです」
参加者の玉木遼哉選手(南原少年野球クラブ)
「いろいろなことが教わることができて楽しかったです。これを今後の練習にも生かしていきたいです。(宮本選手からは)肩が開かないように意識するよう言ってもらってバッティングが良くなりました。将来はプロ野球選手になりたいです」