8月23日、侍ジャパン大学日本代表が台湾・台北市立天母棒球場で第29回ユニバーシアード競技大会の予選ラウンドBグループ第3戦を戦い、中川圭太内野手(東洋大)の7打点を挙げる活躍などで11対5とアメリカに快勝。グループ1位で25日から始まるスーパーラウンド進出を決めた。
中盤に大量点を挙げて逃げ切り
序盤はアイオワ大学の単独チームで構成されたアメリカ代表ペースで進んだ。2回に侍ジャパン大学代表の先発・森下暢仁投手(明治大)が相手8番打者に甘く入ったカーブをレフトスタンドに運ばれ3点の先制を許す。打線も相手先発左腕の緩急をつけた投球にタイミングが合わず、3回に相手失策で1点を返したのみだった。
だが5回、この回から代わった相手2番手左腕から2四死球と島田海吏外野手(上武大)の安打で1死満塁のチャンスを作る。ここで中川圭太内野手(東洋大)が甘く入ったストレートを見逃さず、レフトスタンドへ値千金の満塁本塁打を放ち、一気に逆転。さらに大平達樹内野手(桜美林大)の安打と相手ミスで1点を追加し、6対3で5回を終えた。
3回終了後に降板した森下の後を継いだ投手陣も齊藤大将投手(明治大)と松本航投手(日本体育大)がアメリカの追撃を許さずリズムを作る。すると、6回には中川と楠本泰史外野手(東北福祉大)の連続タイムリーで3点を追加。さらに8回には中川の強い当たりの投手ゴロなどで2点をダメ押し11得点を挙げた。
8回と9回に栗林良吏投手(名城大)と阪本大樹投手(関西大)が1点ずつ失ったが、中盤で得たリードは大きく、侍ジャパン大学代表が11対5で快勝した。
これで予選ラウンドBグループ首位通過を決めた侍ジャパン大学代表は、25日のスーパーラウンド第1戦でAグループ2位国と戦う。(台北市立天母棒球場で日本時間正午、現地時間11時試合開始予定)
監督・選手コメント
善波達也監督
「中川の本塁打が効果的でした。もともと打てる選手ですが、その確実性が上がってきました。スーパーラウンドに向けて、今日は投手陣が捕まってしまったので状態を上げていきたいです」
中川圭太内野手(東洋大)
「日米大学野球の3、4戦目あたりから、ストレートや変化球の軌道を見極めることができています。本塁打はこれまでにない当たりでした。自分の前に宮本さん(奈良学園大)が死球で負傷交代していたので、その悔しさも込めて自分が走者を返そうと思っていました」
松本航投手(日本体育大)
「調子が良かったので思いきり投げることができました。これからも任された場面で、自分の日米大学野球の悔しさと津森の出られなかった悔しさをぶつけていきたいです」
第29回ユニバーシアード競技大会
大会期間
2017年8月20日~8月29日
予選ラウンド(グループB)
8月20日(日)12:00 ロシア 0 - 19 日本
8月22日(火)12:00 日本 7 - 2 メキシコ
8月23日(水)12:00 日本 11 - 5 アメリカ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月25日(金)12:00 日本 2 - 1 韓国
8月26日(土)19:30 チェコ 1 - 8 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
準決勝
8月28日(月)19:30 日本 4 - 0 韓国
決勝戦
8月29日(火)19:30 日本 10 - 0 アメリカ
開催地
台湾(台北)
参加国
グループA
韓国、チャイニーズ・タイペイ、チェコ、フランス
グループB
日本、アメリカ合衆国、メキシコ、ロシア