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チームレポート

第9回 BFA U-15アジア選手権制覇への試金石 充実の強化試合4試合を終える

2017年8月27日

 11月1日から静岡県伊豆市の志太スタジアムで開催される「第9回 BFA U-15アジア選手権」。2008年の第5回大会以来4大会ぶりの優勝を目指す「侍ジャパンU-15代表」の一次合宿3日目。

 侍ジャパンU-15代表スタッフと選手14名は千葉県市原市の東海大市原望洋高校グラウンドに到着後、アップ、キャッチボール、シートノックなどをこなし。2日目と同じく千葉県選抜の代表候補選手で構成された千葉ファイターズBと7イニング制の強化試合を2試合行った。

 第1試合の先発は左腕の根本悠楓(白老町立白翔中3年)。1回裏、2回裏は力強いストレートを武器に三振を2個ずつ奪う素晴らしい立ち上がり。すると、バックも好守で応え、3回裏は二死二塁のピンチで捕手の内山壮真(星稜中)が牽制球で走者を挟み三塁タッチアウト。4回も二死二塁からライト前にヒットを打たれるが、三塁を回った走者を本塁寸前でアウトにし得点を許さなかった。

 こうして守備から流れをつかんだ侍ジャパンU-15代表は5回表、一死から7番・長谷川優也(新潟県立黒崎中3年)がライト前ヒット。代打・荻原吟哉(星稜中3年)が四球でつなぎ、神里陸(南風原町立南星中3年)の犠打で二死二・三塁のチャンスを作ると、ここで打席に立った1番・内山はレフトへ豪快な3ランを放ち、一挙3点を先制した。

 その裏、2番手で登板した寺西成騎(能美市立根上中3年)がエラーで1点を失ったものの、7回表に再び打線が爆発。この回先頭の代打・菅谷真之介(船橋市立七林中3年)がファウルで粘って四球で出塁すると、8番に入っていた寺西が左中間へ適時三塁打。続く神里も右中間を深々と破る三塁打を放つなど、長打攻勢で3点を挙げダメ押し。最終回の7回裏は寺西が二者連続三振で締め、6対1で完勝した。

 強化試合第2試合は第1試合から打順と守備位置を変更して臨んだ侍ジャパンU-15代表。1回裏に4番・山田将義(駿台学園中3年)のライトの頭上を越す適時二塁打で幸先よく先制すると、3回には荻原と山田の連打などで二死一二塁とし、6番・加藤陸久(開成町立文命中3年)の中越え三塁打で、さらに2点を追加し3対0。

 序盤にリードをもらった先発の荻原は、縦に大きく割れるカーブと横に滑るスライダーを駆使し、相手打線に的を絞らせないピッチング。4イニングを内野安打1本に抑え無失点の好投を見せた。そして、一旦降板してサードの守備に就いたが、6回無死一二塁の場面で再びマウンドへ。このピンチも相手のクリーンナップに対して三者連続三振を奪い、試合の行方を決定付けた。

 そして、最終回はまたも寺西が登板。1四球を与えたものの、スピード感あふれる真っすぐとスライダーでアウトはすべて三振で奪い、侍ジャパンU-15代表は3対0で逃げ切り前日からの強化試合4連勝を飾った。

「第9回 BFA U-15アジア選手権」では普段、日本の中学軟式野球で使っているものとは違うKボールと金属バットを使用することになるため、その対応がカギになる侍ジャパンU-15代表。伊藤将啓監督はその点も含めて4試合を振り返り「前日は振り遅れないようにするあまり、打者のタイミングがずれていたのですが、今日はその反省を活かしてくれました。2年前にU-15の指揮を執った時は、『打って得点を重ねていかないと勝てない』と感じたのですが、今年のチームは前回よりも早く対応できていると思います」と手応えを口にした。

「侍ジャパンU-15代表は中学生年代で野球をしている20万人の代表なので、みんなに夢と希望を与えられるように頑張りたい」と伊藤監督の抱負を一次合宿で早くも体現した侍ジャパンU-15代表。29日午前中にユニフォームの採寸や写真撮影を行い全てのメニューを終える一次合宿を経て、14名は18名となって10月末に伊豆で行われる大会直前の二次合宿まで、各チームでさらなる研鑽に励んでいく。

第9回 BFA U15アジア選手権

大会概要 出場選手一覧

大会期間

2017年11月1日~11月5日
11月1日(水)13:30 日本 26 - 0 香港
11月2日(木)11:00 フィリピン 0 - 10 日本
11月3日(金)13:30 日本 3 - 0 チャイニーズ・タイペイ
11月4日(土)11:00 パキスタン 2 - 15 日本
11月5日(日)13:30 日本 1 - 0 韓国

開催地

日本(静岡県)

出場国

日本、チャイニーズ・タイペイ、韓国、パキスタン、香港、フィリピン

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