11月26日、U-15 アジアチャレンジマッチ2017の最終日が愛媛県の松山坊っちゃんスタジアムで行われた。侍ジャパンU-15代表は、同じく2勝0敗で最終戦を迎えたチャイニーズ・タイペイとの優勝決定戦を10対6で制して優勝を飾った。
打撃戦を制して、貫禄の優勝
2試合33得点を挙げていたチャイニーズ・タイペイの強打線に対して、侍ジャパンU-15代表は満を持して今大会初登板の仲三河優太投手(小山ボーイズ)を先発のマウンドに送った。仲三河は先頭打者こそ味方の失策で出すが、その後の3人をきっちり抑えて、上々の立ち上がりを見せた。
その裏、今大会無安打だった主将の南雲壱太内野手(浦和リトルシニア)に初安打が生まれ、ベンチは盛り上がる。そして、度会隆輝内野手(佐倉リトルシニア)の安打でチャンスを拡大すると、安達壮汰外野手(志村ボーイズ)のレフトへの2点タイムリーで先制に成功した。
さらに3回には、度会のライトオーバーのタイムリー二塁打を皮切りに、山村崇嘉内野手(武蔵府中リトルシニア)、小川雄剛外野手(浦和リトルシニア)、両井大貴外野手(松原ボーイズ)のタイムリーで4点を追加した。
だが、チャイニーズ・タイペイも3回に仲三河をとらえ、3安打とスクイズで3点を返し反撃した。
一方で、侍ジャパンU-15代表も勢いは衰えず、5回に両井の犠牲フライ、中井大我捕手(浦和リトルシニア)のライトへの二塁打で2点を追加。7回にも南雲の犠牲フライで1点を追加すると、8回には本塁打などで3点を返されたものの、その裏に安達がこの日2本目となるタイムリー二塁打を放ってダメ押し。
最後は8回からマウンドに挙がっていた3番手の朝井優太投手(小山ボーイズ)、9回は走者を出すも、最後の打者をキャッチャーファウルフライに抑えて、試合終了。ベンチにいた選手たちが勢いよく飛び出して、マウンド上に歓喜の輪ができ、選手たちは喜びを爆発させた。
監督・選手コメント
清水隆行監督
「優勝できてホッとしました。胴上げは嬉しかったです。選手に感謝したいです。相手はパワーのある打者が多かったですが、バッテリー中心に全員が粘り強く戦ってくれました」
南雲壱太内野手(浦和リトルシニア)
「3試合の中で1番よく動けて、一丸になれた試合でした。主将1人だけでなく、みんなで盛り上がることができたチームでした。胴上げは今までで一番高くて気持ち良かったです」
安達壮汰外野手(志村ボーイズ)
「優勝を目標にしてきたし、これが中学野球最後の大会だったので、何としても勝ちたい試合でした。タイムリーは2本とも逆方向へ次打者に繋ぐイメージで打つことができました」