6月24日、侍ジャパン大学代表の選考合宿最終日が神奈川県のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで行われ、代表選手24名の発表も行われた。
活気あふれる最終アピール
雨もちらつく中で始まった最終日は、これまで2日間で行うことができなかった打撃練習や各種測定(打球速度や立ち五段とびなど)を行い、その後は前日に雨天打ち切りとなった紅白戦残り4イニングを行なった。「3日目の今日が一番元気がありました」と生田勉監督が振り返ったように、コミュニケーションや活気が増した中で各選手がそれぞれ最終アピールを行った。
代表24選手発表、主将には辰己が選出
選考合宿の全日程を終え、13時から生田監督が代表選手発表記者会見を開いた。
合宿初日から「ハイレベル」と生田監督が再三口にしていた投手陣は9名が選出された。現時点では、先発の中心に右腕の森下暢仁(明治大)、左腕の小島和哉(早稲田大)と田中誠也(立教大)、抑えには小郷賢人(東海大)、津森宥紀(東北福祉大)、伊藤大海(苫小牧駒澤大)の3右腕を構想しているという。
2年生での選出となった2投手について生田監督は、「小郷くんは、左投手の選出が少ない中で、左打者に強い右投手」と縦に落ちるスライダーを高く評価、「伊藤くんは闘争心むき出しで、ストレートをインコースに真っ向から攻めることができる」と強気のマウンドさばきを高く評価しての選出だったと明かした。
捕手4人に関しては、「ゲームを作れる」という藤野隼大(立教大)を正捕手候補に、「ワンバウンドボールのストップ能力が高く、スローイングが速い」という海野隆司(東海大)を終盤での起用することを構想。長打力を買われて中軸候補の頓宮裕真(亜細亜大)は指名打者、打撃に加えて走力と強肩も評価されている佐藤都志也(東洋大)は外野手での起用を示唆した。
主将には3年連続の選出となった外野手の辰己涼介(立命館大)を任命。「走攻守全ての面において群を抜いており、プレーで引っ張ることができる。彼が頑張ってくれないと日本の勝利はないというほどです」と高い期待を明かした。
今回選出された24選手は6月28日から直前合宿に入り、29日に三菱日立パワーシステムズ、30日に東芝と練習試合を行い(会場はすべてバッティングパレス相石スタジアムひらつか)、第42回日米大学野球選手権大会(7月3~9日/アメリカ)に備える。そして日米大学野球終了後には、第29回ハーレムベースボールウィーク2018(7月13~22日/オランダ)に出場する予定となっている。
選手コメント
辰己涼介外野手(立命館大)
「3年続けて高いレベルの選手の中でプレーができることを誇りに思います。僕が2年生で初選出された際は、柳裕也さん(当時明治大、現中日)や佐藤拓也さん(当時立教大、現JR東日本)が経験を伝えてくれました。今度は僕がその役割になるので過去2年の経験を伝えていきたいです。プレーはもちろんですが、声かけでも関西人らしく盛り上げていきたいです」
第42回 日米大学野球選手権大会
第29回 ハーレムベースボールウィーク
大会期間
2018年7月13日~7月22日
7月13日(金)21:00 日本 1 - 0 イタリア
7月14日(土)18:00 チャイニーズ・タイペイ 0 - 1 日本
7月16日(月)2:00 キューバ 1 - 7 日本
7月17日(火)2:00 日本 6 - 1 ドイツ
7月19日(木)2:00 オランダ 3 - 5 日本
7月20日(金)22:00 日本 8 - 1 チャイニーズ・タイペイ
7月22日(日)21:00 日本 5 - 0 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(オランダ:時差-7時間)
開催地
オランダ(ハーレム)
出場する国と地域
日本、キューバ、チャイニーズ・タイペイ、オランダ、イタリア、ドイツ