6月29日、第42回日米大学野球選手権大会(7月3~9日/アメリカ)と第29回ハーレムベースボールウィーク2018(7月13~22日/オランダ)に向けた侍ジャパン大学代表直前合宿の2日目が、神奈川県のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで行われた。
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タイブレークを想定した延長戦も実施
合宿2日目は都市対抗野球に出場する三菱日立パワーシステムズ(JX-ENEOSからの補強選手3人含む)と特別ルールで対戦した。
大学代表の先発は、2年生だった昨年に続く選出となり経験豊富な右腕・森下暢仁投手(明治大)。初回に一死から安打を許したが続く打者を併殺に抑えて、まずまずの立ち上がりを見せた。その後も走者を許しながらも要所を締めて、3回2安打無失点にまとめた。これには生田勉監督も「去年の実績もありますし、独特のカーブは海外勢に武器として使えるボールだと思います」と評価した。
すると3回裏に大学代表は、辰己涼介外野手(立命館大)の二塁打と相手四球、失策で二死二、三塁のチャンスを作る。すると、この場面で佐藤都志也外野手(東洋大)がライト前安打を放って走者2人が生還。本職は捕手ながら、打力を買われて3番に起用されている期待に応えた。
4回から6回は左腕・小島和哉投手(早稲田大)が登板。3回1安打と無失点に抑えたが、2四球など球にややバラつきがあり、生田監督は「出してはいけない場面の四球もありましたので、もう少し様子を見たいです」と課題を挙げた。その後を継いだ清水昇投手(國學院大)と甲斐野央投手(東洋大)も走者を出すなど満点の投球内容では無かったが、ホームを踏ませることは許さず9回を2対0のスコアで終えた。
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そして、10回からは無死一、二塁から始まるタイブレークを行った。ここで生田監督が「3点目をなかなか取れなかったことがタイブレークに繋がってしまいました」と振り返るように、バントのミスなどで攻めあぐねた結果10、11回は無得点に終わり課題を残した。
一方で、11回に走者一掃の二塁打こそ浴びたものの、度胸満点の投球スタイルを買われて選出された伊藤大海投手(苫小牧駒澤大)は持ち味を存分に出した。インコースを果敢に突く150km/h前後のストレートを中心にした投球で2三振を奪うなどして10回表を無失点に抑えた。11回表も失点後は三振とファーストゴロに抑え、これには生田監督も「ストレートが合っていない打者に追い込んでから、スライダーを投じて打たれた場面もありましたが、捕手とミュニケーションと取っていけばもっと良くなると思います」と期待を込めた。
30日は12時から東芝と、バッティングパレス相石スタジアムひらつかで練習試合を行い、直前合宿を打ち上げる予定となっている。
選手コメント
伊藤大海投手(苫小牧駒澤大)
「(緊張感のある場面だったが)変な力みなく投げることができて自信になりました。生田監督からは“気持ちで押す投球が良いところだ”と言ってもらっているので、イン・アウト両コースに思いきりよく投げ込むことができています」
第42回 日米大学野球選手権大会
第29回 ハーレムベースボールウィーク
大会期間
2018年7月13日~7月22日
7月13日(金)21:00 日本 1 - 0 イタリア
7月14日(土)18:00 チャイニーズ・タイペイ 0 - 1 日本
7月16日(月)2:00 キューバ 1 - 7 日本
7月17日(火)2:00 日本 6 - 1 ドイツ
7月19日(木)2:00 オランダ 3 - 5 日本
7月20日(金)22:00 日本 8 - 1 チャイニーズ・タイペイ
7月22日(日)21:00 日本 5 - 0 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(オランダ:時差-7時間)
開催地
オランダ(ハーレム)
出場する国と地域
日本、キューバ、チャイニーズ・タイペイ、オランダ、イタリア、ドイツ