2018年8月13日~19日に台湾・台北市で開催される「第10回 BFA U-12アジア選手権」で大会連覇を目指す侍ジャパンU-12代表。7月15日(日)、その選出メンバー15名が集う強化合宿2日目が都内グラウンドにて行われた。
朝から真夏の日差しが照り付ける中、選手たちはグラウンドに着くと、前日に続きアップから短い距離のアジリティ、そしてチューブを使ったトレーニングをトレーナー指導の下、精力的に着手。その後10分ほどのキャッチボールで肩を温めると、守備練習に移った。
ここでは河端龍コーチから「雑にならずに、昨日よりは速く・正確にプレーをしよう」とテクニカルのテーマ、仁志敏久監督から「普段からあまり声を出さないから、声を出すのが恥ずかしいというのは、チームにとって良くない。チームのために大きい声を一発で出して、連携をしっかり取っていこう」というコミュニケーションの部分でのテーマが示され、選手たちはキャプテンの栗山大成(捕手・熊本中央レッドスターズ)を中心に、互いに声を掛け合いながら高橋雄太コーチからのノックを1時間程度みっちり受けた。
守備練習後は3班に分かれて1時間程度のバッティング練習。ここで再び仁志監督が動いた。自ら、ジャスチャーを交えながらバントの極意を15人に伝授。この意図について指揮官は「チームの中心選手だと、バントをやらないことが多いと思いますが、バントをする場面は必ず大事な場面なので、多くの選手ができるようにしておかないといけない。ましては短期間の戦いなので、とにかくできる選手を増やしたかったんです」と説明。選手たちはアジア連覇への必須要素を十二分に理解して技術習得に励んだ。
また、2か所に分かれて仁志監督と河端コーチが投げるボールを打ち返すバッティング練習では、捕手の森山竜之輔(葛西ファイターズ)はセンター110m、両翼90mある球場をワンバウンドでフェンスを越えていくなど、各選手が自身のバッティングをいかんなく発揮した。
1時間の昼休憩を挟んだ後、午後は投手が無死ランナーなしの状況から打者3人を目安に投げる1時間のシートバッティングへ。より実戦に近い形を通じ、選手たちからは自然とコミュニケーションの声が数多く出るようになり、BFA U-12アジア選手権連覇への機運が徐々に高まっていることがうかがえた。
かくして2日間に及んだ充実の強化合宿は終了。ミーティング時、河端コーチは、投手陣に大会までの宿題を提示。また仁志監督と高橋コーチに関しても「選手それぞれが大会に向けてしっかり準備をしてきて欲しい」と話すなど、チームはいよいよ戦いへの入り口に立った。
練習後「今回の強化合宿で、選手たちのことを把握できたことは収穫だった。連覇をしたい」と仁志監督が語れば、キャプテンに指名された栗山も「たとえ自分が打てなくても声を出して、チームをまとめていきたいです。優勝できるように全員野球で戦います」と力強く抱負を述べた侍ジャパンU-12代表。今後は各チームで15人がこの2日間で感じた課題を克服し、8月8日(水)に再集合。そして翌日8月9日(木)には直前合宿も兼ねて、大会連覇をかけた決戦の地・台湾台北市へと飛び立つ。
第10回 BFA U12アジア選手権
大会期間
2018年8月13日~8月19日
グループA
2018年8月13日(月)19:30 チャイニーズ・タイペイ 8 - 4 日本
2018年8月14日(火)15:30 日本 21 - 0 インドネシア
2018年8月15日(水)15:00 日本 12 - 2 スリランカ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
セミファイナル
2018年8月17日(金)18:00 韓国 4 - 3 日本
2018年8月18日(土)15:30 日本 16 - 1 パキスタン
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
3位決定戦
2018年8月19日(日)15:30 日本 10 - 0 パキスタン
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
開催地
台湾(台北市)
出場する国と地域
グループA
日本、チャイニーズ・タイペイ、スリランカ、インドネシア
グループB
韓国、パキスタン、香港、インド