台湾・台北市で開催されている「第10回 BFA U12アジア選手権」。17日(金)、セミファイナル初戦が青年公園野球場で行われ、侍ジャパンU-12代表はオープニングラウンドグループB1位の韓国と対戦。接戦となったが終盤に1点を勝ち越され、3対4で敗れ大会連覇の野望は潰えた。
雨天により試合開始が約1時間半遅れたものの、選手たちは集中力を切らさず、韓国先発KANG.Jaeyeopの立ち上がりを攻め立てる。初回2死から栗山大成(熊本中央レッドスターズ)が四球を選び出塁すると、2つのワイルドピッチと四球で1、3塁のチャンスを作る。ここで相手バッテリーエラーにより栗山がホーム生還し先制。さらに2死2塁から宇野真仁朗(浦安ベイマリーンズ)がセンター前へはじき返し1点を追加した。
先制点をもらった先発の西村大和(西脇ワイルドキッズ)は、走者を出すも粘りの投球をみせ2回を投げ無安打無失点。ところが、3回からマウンドにあがった巴田琉碧(小原旭日スポーツ少年団)が先頭打者に内野安打での出塁を許すと、センターへ二塁打を浴び1点を返される。その後も四球で無死1、2塁となり、悪送球とワイルドピッチでさらに2点を失い逆転を許す。
1点を追いかける侍ジャパンU-12代表は4回、玉城功大(牧港マリナーズ)のヒットをきっかけに二死2、3塁のチャンスを作ると、矢竹開(町田玉川)の内野安打で同点。5回には四球とエラーで無死満塁と逆転のチャンスを迎える。しかしここは韓国2番手KIM.Jaeyeongに完璧に抑えられ無得点に終わる。
悪い流れのまま迎えた5回裏、3番手の玉城が一死からヒットで出塁を許すと、続く打者でエンドラン。ショートへの打ち取った当たりだったが、送球を見た走者は一気に三塁へ。さらに悪送球も重なり韓国が1点を勝ち越す。これが決勝点となり、3対4で敗戦し大事な一戦を落とした。
今大会2敗目を喫し、決勝進出を逃した侍ジャパンU-12代表。19日(日)の3位決定戦を前に、18日(土)日本時間15時30分より、セミファイナル第2戦、オープニングラウンドグループB2位のパキスタンと対戦する。
監督・選手コメント
仁志敏久監督
「相手ピッチャーの方がレベルは2枚も3枚も上だった。いつもと同じようにやっていたらやれるのは目に見えているので、そういう相手と対峙した時に打つ方法を考えてほしい。(パキスタン戦について)こちらがきっちりやるべきことをやれれば。まずは相手がどうこうよりも自分たちの思った通りのプレーができるかどうかというところですね」
栗山大成(熊本中央レッドスターズ)
「悔しいです。もうちょっと簡単なところでミスをしないとか、そういうところ。(パキスタン戦について)勝つしかないので、しっかりと1球1球に集中してプレーしたいです」
第10回 BFA U12アジア選手権
大会期間
2018年8月13日~8月19日
グループA
2018年8月13日(月)19:30 チャイニーズ・タイペイ 8 - 4 日本
2018年8月14日(火)15:30 日本 21 - 0 インドネシア
2018年8月15日(水)15:00 日本 12 - 2 スリランカ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
セミファイナル
2018年8月17日(金)18:00 韓国 4 - 3 日本
2018年8月18日(土)15:30 日本 16 - 1 パキスタン
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
3位決定戦
2018年8月19日(日)15:30 日本 10 - 0 パキスタン
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
開催地
台湾(台北市)
出場する国と地域
グループA
日本、チャイニーズ・タイペイ、スリランカ、インドネシア
グループB
韓国、パキスタン、香港、インド