6月22日、侍ジャパン大学代表の選考合宿2日目が行われた。神奈川県のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで紅白戦を始めたが、雨天により継続困難になり、全面人工芝の日本体育大学健志台球場に場所を移し、2試合12イニングの紅白戦が行われた。
移動後も雨が降ったり止んだりの、あいにくのコンディションではあったが、多くの選手が自らの持ち味を発揮した。
まずは場所を移してすぐの紅白戦のマウンドに上がった佐藤隼輔(筑波大)。仙台高校時代からプロ注目の存在で、大学入学後も着実に成長を遂げてきた2年生左腕が最速150キロを計測するなど2回無安打3奪三振1四球の好投を見せた。
さらに2試合目の3年生左腕・早川隆久(早稲田大)も最速149キロを計測し2回無安打5奪三振無四球と圧倒する投球を見せた。
これには生田勉監督も「今日は左投手が良かったですね。佐藤くんや早川くんは先発でも十分行けるんじゃないかと思いました」と評価した。
一方、野手陣では東海大相模高校時代に通算57本塁打を放った1年生の森下翔太(中央大)がインパクトを残した。紅白戦第2試合の第2打席で、全日本大学野球選手権で獅子奮迅の好投を見せた杉尾剛史(宮崎産業経営大)から鋭い打球を放つと、打球はグングンと伸びた。そしてバックスクリーンに飛び込む本塁打となり、「(普段指揮を執る亜細亜大と)同リーグの選手ですので、これくらいはやってくれると思っていました」と言う生田監督の期待に応える一発となった。
他には両試合に出場した宇草孔基(法政大)が2安打1本塁打2盗塁、渡部健人(桐蔭横浜大)が3安打1盗塁と気を吐いた。
3日目は特別ルールの紅白戦1試合7イニング(各投手が2イニングずつ登板※7回登板投手は表・裏それぞれに登板)が行われ、午後には代表24選手が発表される予定となっている。
監督コメント
生田勉監督
「(投手について)日米大学野球は短期決戦ですので“打者が立った状態、走者を背負った状態での制球力”を見ました。(野手について)今日ヒットを打たなかったとしても、2ストライクから粘れるなど“実戦で役に立つ選手かどうか”を見ました。本塁打を打つ選手ばかりでもなく、小技ができる選手ばかりでもなく、打線として繋がるような選手を、コーチや選考委員の方々の意見もよく聞きながら選びます」