6月25日、今年行われる国際大会に向けた侍ジャパン社会人代表の選考合宿2日目が埼玉県さいたま市のNITTSU浦和ボールパークで行われた。
この日は12時半から社会人野球の強豪・NTT東日本と対戦した。
先発は昨年12月のウィンターリーグ(台湾)で活躍した小島康明(きらやか銀行)。しかし、初回に味方の失策をきっかけに先制を許すと、2回には二者連続本塁打を打たれ2回4失点と結果を残せず。続く本田健一郎(JFE東日本)も3ラン本塁打を浴びるなど2回4失点、3番手の平尾奎太(Honda鈴鹿)も1回1失点の内容だった。
一方、打線は3回に併殺崩れで1点を返す。さらに5回には森下翔太(日立製作所)、6回には丸子達也(JR東日本)がそれぞれ本塁打を放ち、6回までに4点を奪った。
後半戦は、石井章夫監督が投手陣に対して「結果は欲しがらずに、打者に向かっていく姿勢を求めていた」と試合前に掲げたテーマを、2人の社会人3年目右腕が見事にマウンド上で見せた。
まずは亜細亜大を経て大卒3年目の山田義貴(西部ガス)。6回と7回に登板すると、四球と安打で走者を出すも後続を抑えて無失点に抑えた。さらに8回から登板した、中部大第一高を経て3年目の立野和明(東海理化)は、この日最速149キロを計測したストレートで押していき、決め球のスプリットも冴えた。1安打こそ打たれたが、アウト3つすべてを空振り三振で奪った。
合宿は残り2日間。26 日にJFE東日本と練習試合(ともにNITTSU浦和ボールパークの12時半開始)を行い、27日に打ち上げる予定となっている。
選手コメント
山田義貴(西部ガス)
「ストレートで押していくタイプなので、それをテーマに投げました。(今後については)まずは都市対抗に自チームで出場できなかったので、まずはHonda熊本の補強選手として結果を残し、この代表に選ばれたいです」
立野和明(東海理化)
「都市対抗予選では調子を崩していましたが、リリースポイントの修正などを行い、今日は球の掛かりも良かったです。昨年のウィンターリーグでも抑えをやらせていただきましたし、任されたらどの役割でもやろうと思っています」