11月21日、U-15アジアチャレンジマッチ2019(11月22日から24日/愛媛県)の開幕を翌日に控え、侍ジャパンU-15代表が愛媛県松山市のマドンナスタジアムでの公式練習や歓迎行事に参加するなどした。
このU-15アジアチャレンジマッチはWBSC(世界野球ソフトボール連盟)が主催するU-15W杯が2年に1度の開催のため、それが無い隔年に行われる。
今大会は日本(侍ジャパンU-15代表)、フィリピン(初参加)、チャイニーズ・タイペイ、松山市選抜が1回戦総当たりのリーグ戦で優勝を争う。
今回の代表を率いるのは3年ぶりに復帰した鹿取義隆監督(元巨人、西武投手)。選手たちは中学硬式野球5連盟からジャイアンツカップ(全日本中学野球選手権大会)出場選手を中心に選出された18名の精鋭たちで優勝を狙う。
全選手がこの日に松山入りし、まずは宿泊先のホテルで結団式が行われた。その冒頭では大田垣耕造氏(一般財団法人全日本野球協会理事)が「先日プレミア12を優勝したトップチームと同じユニフォームです。誇りを持って戦い、優勝に向けた思いを一つにして頑張ってください」とエールを送った。
さらに鹿取監督らスタッフ、各選手による挨拶が行われた。昨年のU-15W杯で代表唯一の2年生ながら大会ベストナインを二塁手で獲得した福原聖矢(安仁屋ヤングスピリッツ)は、「緊張はありますが、思いきり声を出して盛り上げたいです」と経験者らしい落ち着いた言葉で語った。
また、主将には鹿取監督およびスタッフ陣の推薦で岡西佑弥(橿原ボーイズ)が任命された。
その後は各種注意事項の確認を行い、14時半すぎからは球場に移動して公式練習。各選手ともこの大会に向けての練習をしてきた様子が見て取れる動きで鹿取監督らを安心させた。また、鹿取監督により手取り足取りで指導を受ける投手もおり充実した時間となった。
そして、19時からは松山市内のホテルで開会式・歓迎レセプションが行われ、愛媛県と松山市の首長の歓迎挨拶代読や記念品の贈呈、郷土芸能である水軍太鼓のパフォーマンスなど手厚いもてなしがなされた。
出場チーム監督の決意表明では鹿取監督が「今日集まったばかりの混成チームですが、何回か率いたチームの中でも実力があると思いますので選手たちに頑張ってもらいたいです」と手応えを明かし、「アジアの野球の発展のためにも、友好や勉強をお互いにしていきたいです」と、国際試合だからこその交流へも意欲を見せた。
侍ジャパンU-15代表は22日に松山市選抜(13時から松山坊っちゃんスタジアム)、23日にフィリピン(11時から今治市営球場)、24 日にチャイニーズ・タイペイ(12時から松山坊っちゃんスタジアム)と戦う予定となっている。高校野球でも活躍が期待される選手たちが、国際試合でどのような躍動を見せるのか注目だ。
監督・選手コメント
鹿取義隆監督
「みんな結構練習してきてくれたなという印象です。吉田昌弘、古谷武士両コーチがいてくれて、ポジションの適応など高いレベルで見てくれているので助かっています。想像通りの布陣で戦うことができそうです」
岡西佑弥(橿原ボーイズ)
「(主将任命は)予想していなかったので驚きました。みんな凄い選手たちなので、しっかりまとめて楽しみたいです。今日集まったメンバーですが良い雰囲気なので3連勝で優勝したいです」