11月23日、U-15 アジアチャレンジマッチ2019(11月22日から24日/愛媛県)の第2戦が愛媛県の今治市営球場で行われ、侍ジャパンU-15代表はフィリピンに12対1で5回コールド勝ち。24日のチャイニーズ・タイペイとの試合を前に優勝へ王手をかけた。
フィリピンの先発は8月のBFA U15アジア選手権でも侍ジャパンU-15代表(中学軟式球児で編成)相手に登板した軟投派の左腕デラクルーズ。だが3失策で足を引っ張られ、侍ジャパンU-15代表は難なく2点を先制する。
その裏にフィリピンは死球と2安打を絡めて1点を返すが、2回に渡部海(住吉ボーイズ)、岡西佑弥(橿原ボーイズ)、福原聖矢(安仁屋ヤングスピリッツ)が三連打。さらに壽田悠毅(世田谷西リトルシニア)が犠牲フライを放って、この回2点を挙げる。
先発投手の岡西は2回も1安打を浴びたものの無失点に抑えると、直後の3回、死球と大勝朱恩(浦和リトルシニア)の二塁打でチャンスを広げると、渡部や福原のタイムリーなどでこの回一挙6得点のビッグイニングを作った。
3回と4回はマーガード真偉輝(宜野湾ポニーズ)が豪快なフォームから力強い球を投げ込み無失点に抑えると、5回には自他ともに認めるチームのムードメーカー・酒井優夢(橿原ボーイズ)がこの日3安打目となる三塁打を放って2点をダメ押し。
その裏に、鹿取義隆監督に制球力を買われて抑えを任された尾﨑悠斗(糸島ボーイズ)が、伸びのあるストレートを軸にした投球で三者凡退に抑え試合終了。大会規定により5回で10点差以上がついたためコールド勝ち。危なげない試合運びで連勝した。
この日は井坪陽生(八王子リトルシニア)、海老根優大(京葉ボーイズ)、浅倉大聖(世田谷西リトルシニア)の中軸3人に安打が生まれなかったが、鹿取監督は「打ち気にはやっていましたので良い勉強になったでしょう」と前向きに捉えた。一方で下位打線が繋がっての大量得点もプラス材料に挙げた。
24日に対戦するチャイニーズ・タイペイは、BFA U15アジア選手権のメンバーとは異なり、ポニーリーグワールドシリーズで優勝した選手たちが中心。どんなメンバー構成であっても、投打にパワフルな選手が揃うことが多い特徴があるだけに、好ゲームに期待したい。
※大会3日目は昼前からの雨天予報により試合時間が変更
24日(日)8:30 松山・坊っちゃんスタジアム
日本 - チャイニーズ・タイペイ
24日(日)8:30 マドンナスタジアム
松山市代表 - フィリピン
監督・選手コメント
鹿取義隆監督
「この2試合、良い形で選手を全員起用することができました。ベンチの声かけもどんどん明るくなってきましたし、吉田昌弘コーチと古谷武士両コーチがしっかりとやってくれているので、チームにまとまりがありますね。明日もこのメンバー全員で、全力で勝ちにいきたいです」
酒井優夢(橿原ボーイズ)
「嬉しいです。(軟投派の投手相手でしたが)タイミングをしっかり合わせて対応できました。とても良いチームワークができています。明日も絶対に勝って優勝したいです」
渡部海(住吉ボーイズ)
「(4打席目に本塁打が出ればサイクル安打も内野フライ)正直狙いました。力んでしまいました(笑)昨日は出番が無かったので結果を出そうと1打席目から集中していました。低めに手を出さず高めを狙う打撃が結果に繋がりました」
尾﨑悠斗(糸島ボーイズ)
「とにかく3人で終わらそうと思いきって腕を振りました。ストレートのキレと伸びに自信があるので、押していきました。(制球力の要因は)小学校時代からフォームを変えずにきているので安定していて自信を持っています」