8月6日、東京オリンピック野球競技の決勝・アメリカ戦を翌日(19時から横浜スタジアム)に控え、野球日本代表は2時間の公式練習を行った。
決勝・アメリカ戦の先発投手に、稲葉篤紀監督はプロ2年目の森下暢仁(広島)を起用。森下は「誰もが金メダルを獲りたいと思っているので、自分はしっかりと流れを作っていきたいです」と抱負を話した。決勝戦の先発を告げられてからレギュラーシーズンと変わらぬ調整を続けてきたようだが、大一番を前にして「ボーッとしていてもアメリカの打者が浮かんでくるので相当意識しているんだなと思います」と明かし、緊張感は当然高いが「どんな形でもマウンドに上がったら、気持ち決めてやっていきたいと思います」と決意を語った。
また、ここまで終盤1イニングを投げて、チーム唯一の全試合登板をしている栗林良吏(広島)も取材に対応。「シーズンと違って連戦が続いているわけではないので疲労もそこまでなく、4連勝で決勝に来られた嬉しさの方があります」と疲労より高揚感の方が強いという。初戦のドミニカ共和国戦で1失点して以降は無失点での投球が続いており「フォークが低めに強く投げられた時は通用しているので、その自信を持って決勝戦でも投げられればと思います」と手応えを掴んでいるようだ。
アメリカの先発は今季ここまでNPBで7勝を挙げているニック・マルティネス(ソフトバンク)。山田哲人(ヤクルト)は6月12日の交流戦で対戦し3打数3安打1本塁打と打ち崩しているが「あの時は僕が絶好調で打てた部分がありますし、球が速くて、コントロールや変化球の鋭さもあるので、明日にならないと分かりません」と気を引き締めた。
マルティネスと所属チームでバッテリーを組んでいる甲斐拓也(ソフトバンク)は「マルちゃんが良い投手なのは間違いないが、知っていることは日本が勝つために伝えていきたい」と、情報の共有をしていくと明かした。
2017年の稲葉篤紀監督の就任以来、代表に召集され続けているだけに「なんとか野球で恩返ししたい」と決意を語った。また、「日本でオリンピックができて、その中で野球ができている。たくさんの方の協力や支えがあってこそのものですし、スポーツにはたくさんの方に伝えられるものがあるので、そうした思いを届けていきたいと思います」と多くの人への恩返しも誓った。


悲願の金メダル獲得まで「あと1勝」。選手・スタッフそれぞれが様々な思いを胸に抱き、運命の決勝戦に向かう。
稲葉篤紀監督
「(森下について)決勝という様々なプレッシャーがかかる中で、長いイニングというより一人ひとりをしっかりと抑えていって欲しいですね。山本由伸投手(オリックス)は先発してから中2日なので、厳しいかと思いますが、他の投手は全員投げられますので。(就任4年間の集大成となる一戦)ここまでもそう簡単には来られない道のりではありましたけど、この1勝はとにかく我々選手も含めて本当に悔いの無いよう全力で戦います」
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