7月5日、第30回 ハーレムベースボールウィーク2022(オランダ/7月8日から15日)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」大学代表の直前合宿5日目がバッティングパレス相石スタジアムひらつかで行われた。
9時から始まった国内最後の練習は、シートノックやバントシフトの練習、牽制のサイン確認、打撃練習が3時間弱行われた。
腰の張りにより練習試合2試合を欠場していた山田健太(立教大)もこの日はすべてのメニューに参加した。
また、シートノックでは投打二刀流での活躍が期待される矢澤宏太(日本体育大)や、本職は内野手の上田希由翔(明治大)と林琢真(駒澤大)が外野手の位置でもシートノックを受けた。右豆状骨骨折により全治3ヶ月の診断が下された森下翔太(中央大)の穴を埋めるための措置の一環でもあるが、軽快な動きを見せていた。
そして最後のフリー打撃では各打者が快音を響かせ、大久保哲也監督は「野手陣の打撃もだいぶ状態が上がってきました」と笑顔で話した。
チームはこの日で直前合宿を打ち上げ、6日朝には決戦の地であるオランダへ出発する予定となっている。
7月8日開幕のハーレムベースボールウィークには日本の他にキュラソー、アメリカ、キューバ、イタリア、オランダ(対戦順)が参加。6チーム総当たりでオープニングラウンドを戦い上位4チームが準決勝に進出する(5・6位は順位決定戦へ)。
代表トップチームが参加するチームや、MLBドラフト上位候補ら大学野球の精鋭有揃うアメリカなど強敵揃いの中で、大学代表は前回大会(2018年)に続く連覇を目指す。
監督・選手コメント
大久保哲也監督
「山田くんも今日は一塁手でノックに入れるようになりましたし、かなりチームも引き締まってきました。(帯同を続ける森下について)1年生の時から代表を経験していますので、アドバイスに重みがありますね。精神的な柱になるような選手だと思います。(対戦国のデータは)アメリカについては川村卓コーチから情報が入ってきているのですが、他のチームはまったく情報がありません。相手を見るのではなく自分たちの野球をやっていければと思います」
森下翔太(中央大)
「自分の意志でオランダに行きたいと帯同させてもらうので、プレーでは貢献できませんがサポート面でしっかり貢献できたらなと思います。チームの一員として最後まで全うしたいです。ランナーコーチだったりチームの雰囲気を上げることだったりやれることはたくさんあると思うので、常にやれることを見つけて貢献していきたいです」
蛭間拓哉(早稲田大)
「タイミングが大切なので、力まずに自分の間で打つということに取り組んでいます。鈴木英之コーチから打撃を教わって良くなっているので、もっと自分のモノにできるようにしていきたいです。大会ではそう簡単には打てないと思うので工夫して持っている力を出したいです。レベルの高い投手の中でどれだけ通用するかということについては楽しみです」
荘司康誠(立教大)
「やっと慣れてきました。(代表活動は)地元の選抜チームとかすらもなく初めてなのですが、だいぶ話せるようになってきました(笑)いい奴ばかりなので楽しみです。気負いすぎず落ち着いてできたらと思います。1イニングずつ全力で1球目からベストボールを投げていきたいです。海外も初めて。パスポート握り締めて行きます」