8月16日、第11回 BFA U15アジア選手権(8月20日から26日/中国・威海)に出場する侍ジャパンU-15代表の直前合宿が神奈川県横浜市で行われ、チーム結成後初となる練習と練習試合を実施した。
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
午前中に守備の連携練習などに時間を割いた後、午後からは今春の全国大会にも出場した瀬谷リトルシニアと練習試合を行った。
打線が序盤から繋がった。2番の大棒琉雅(東北楽天リトルシニア)が逆方向のレフトへ三塁打を放つと、続く池田聖摩(熊本中央ボーイズ)のセカンドゴロの間に生還し先制に成功。さらに2回2死走者無しから小峰渉央(佐賀フィールドナイン)、村雲脩吾(京都嵯峨野ボーイズ)、松本悠嗣(東北楽天リトルシニア)、辻竜乃介(ヤング神戸須磨クラブ)、大棒の5連打で4点を奪った。
先発を任された東濱成和(宜野湾ポニーズ)は、先頭打者を出しながらも4三振を奪い2回無失点。捕手の村雲も盗塁を刺して東濱を盛り立てた。その後、藤田蒼海(関メディベースボール学院ポニー)が1回無失点、萩野瑠海(ヤンキース岡山young)が2回1失点、吾郷優真(橿原ボーイズ)が1回1失点と繋いでいった。
その中で打線も5回には小峰、7回には辻がダメ押しのタイムリーを放ち7対2で快勝。辻はこの日、大棒と並びチーム最多の3安打を放った。所属チームでは4番を打つ強打者だが、この日は1番起用とあって「積極的に打線を引っ張ろうと思いました」と積極的な姿勢が功を奏した。父のオリックス・辻竜太郎打撃コーチから「頑張れ」と激励されたといい「チームを引っ張ってアジア選手権を優勝したいです」と抱負を語った。
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
その後、アジア選手権で延長8回から採用されるタイブレーク(無死一、二塁から再開)の練習を行い、そちらは表の攻撃で得点できず、裏に吾郷がタイムリーを浴びて0対1で敗れたが、充実の1日となった。
練習後は出場記者会見を行い、今山和之監督と主将の岡安凌玖(豊田リトルシニア)が意気込みなどを語った。
――このユニホームを着てみた実感を教えてください。
今山「いよいよだなという思いです。いざ出陣だというワクワク感でいっぱいです」
岡安「セレクションを合格した時はまだ実感が無かったのですが、いざ着てみると重みを感じますし、日本を背負うからには使命があると思うので全力で戦いたいです」
――練習初日を終えていかがですか?
今山「ひと通りのサインプレーなどはチェックできました。課題はたくさんありましたが、ちょっとした注意で解消できることが多いので、さほど心配はありません。あと1日ありますので、やれること・やれないことの確認をしていきたいです」
岡安「一人ひとりの能力が高く、チーム全員が馴染んでくれば全員が良いプレーをできると思います。コミュニケーションをたくさん取っていきたいです」
――大会の目標と大切にしていきたいことを教えてください。
今山「スポーツマンシップですとか、日本の野球を国際舞台でしっかりやってもらえればと思います。その中で能力を高めて、アジアカップ3連覇を目指します」
岡安「チームをまとめて、一人ひとりが全力を発揮できるようなチーム作りをしたいです。アジアカップ3連覇をするんだという思いを持って全力でプレーします」
雨は降ったが、継続的ではなく大ぶりでもなかったため、充実の時間を過ごすことができた。17日も横浜市内で練習試合を実施し、国内合宿を打ち上げる予定となっている。
第11回 BFA U15アジア選手権
大会期間
2023年8月20日~8月26日
オープニングラウンド
8月20日(日)15:00 香港 1 - 21 日本
8月21日(月)19:00 日本(雨天中止)中国
8月22日(火)15:00 日本 15 - 0 パキスタン
8月23日(水)19:00 日本 3 - 0 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月24日(木)15:00 チャイニーズ・タイペイ 5 - 6 日本
8月25日(金)15:00 日本 5 - 1 韓国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
決勝
8月26日(土)19:00 日本 4 - 6 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
開催地
中国(威海市)