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試合レポート

攻めの姿勢を見せた侍ジャパンU-15代表が地元・中国に勝利しオープニングラウンド全勝通過

2023年8月23日

 8月23日、「第11回 BFA U15アジア選手権」(中国・山東省威海市/8月26日まで)のオープニングラウンド最終戦となる第3戦が威海野球場のメインスタジアムで行われた。前日にスーパーラウンド進出を決めていた侍ジャパンU-15代表は、同じく2連勝で勝ち進んでいた中国と対戦し、3対0で勝利し開幕3連勝を飾った。

 前日の試合結果により、各グループ上位2チーム同士で対戦するスーパーラウンドへの進出を決めていたが、この日も一切気の緩みは見られなかった。
 初回、先発を任された池田聖摩(熊本中央ボーイズ)は2死から四球と盗塁で得点圏に走者を背負うも、続く打者を内野ゴロに打ち取り無失点で切り抜ける。するとその裏、1死から大棒琉雅(東北楽天リトルシニア)がレフトへヒットを放ち出塁するとすかさず盗塁を決め、扇大和(東北楽天リトルシニア)のヒットで1死一、三塁に。このチャンスで辻竜乃介(ヤング神戸須磨クラブ)が犠牲フライを放ち幸先良く先制した。
 3回には四死球から満塁のチャンスを作ると、好調の金谷隆乃助(関メディベースボール学院ポニー)が3試合連続となるタイムリーを放ち追加点を挙げる。その後もチャンスは続いたが、相手野手の好守もあり追加点は奪えなかった。
 また、4回に重盗を仕掛け失敗、6回には1死一、三塁から相手暴投で1点を奪うも走者が三塁を狙いアウトになるシーンもあった。しかし、これらのプレーに今山和之監督は「ベンチも選手も意思統一している中でのプレーです。無謀ではなくチャレンジで、しておかないと明日以降に繋がらないので」と、先を見据えた攻めの姿勢であることを強調した。

 先発の池田は4回の先頭打者を空振り三振に仕留めたところで降板。中国チームへ大きな声援が送られる中、打者11人を無安打に抑える好投を見せた。2番手の藤田蒼海(関メディベースボール学院ポニー)も最終回にヒットを許し盗塁と内野ゴロで1死三塁のピンチを背負うが、後続を内野ゴロ、空振り三振に抑え試合終了。思うように追加点を奪えず快勝とはならなかったが、投手陣の好投や各選手が堅実な守備を見せ流れを渡さず勝利した。

 これでオープニングラウンドを3戦全勝の1位で通過した侍ジャパンU-15代表。スーパーラウンドではオープニングラウンド同組との対戦成績は持ち越されるため、この日中国に勝利した日本は「1勝0敗」からのスタートとなる。決勝進出に向けたスーパーラウンドの初戦は24日15時(日本時間)より、グループBを1位通過したチャイニーズ・タイペイと対戦する。

監督・選手コメント

今山和之監督

「ロースコアではありますが、攻撃でも守備でも攻めることができ自分たちのペースで試合ができましたので、スーパーラウンドに向けてもよかったと思います。(オープニングラウンドを振り返って)直前合宿からの延長として試合ができ、チームにとって良い3試合となりました。(明日のチャイニーズ・タイペイ戦は)今まで同様に果敢に攻めて、侍スピリッツを出していきます」

池田聖摩(熊本中央ボーイズ)

「初登板ということで、相手も中国で良い緊張感がありその中で投げられて良い投球ができたと思います。ナイターということもあり点差が開かないのはわかっていたので、そのあたりも踏まえて試合前に考えて準備していました。自分の結果もですが、まずはチームが勝つことが目標なので、3連覇できるようにチーム一丸となって18人で勝っていきたいと思います」

金谷隆乃助(関メディベースボール学院ポニー)

「調子は絶好調です。大会に合わせてきたので、結果を残すことができてうれしいです。バットを少し短く持って、ヘッドを返すように意識して打っている結果です。中国チームへの声援に動じず、やるべきことをやるというのをルールとしてやっていたので問題なかったです。(明日以降は)しっかりチームのことを優先して、チームバッティングを意識して、必ずアジア一になります」

第11回 BFA U15アジア選手権

大会概要 出場選手

大会期間

2023年8月20日~8月26日

オープニングラウンド
8月20日(日)15:00 香港 1 - 21 日本
8月21日(月)19:00 日本(雨天中止)中国
8月22日(火)15:00 日本 15 - 0 パキスタン
8月23日(水)19:00 日本 3 - 0 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)

スーパーラウンド
8月24日(木)15:00 チャイニーズ・タイペイ 5 - 6 日本
8月25日(金)15:00 日本 5 - 1 韓国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)

決勝
8月26日(土)19:00 日本 4 - 6 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)

開催地

中国(威海市)

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